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1930-11-24

警視庁が、芸能界のエロ演芸取締規制を作った。

警視庁保安部が初めて、「エロ・グロ・ナンセンス」風俗が頂点を迎えようとしていた時期に、レヴューの踊り子を対象とした法令芸能界のエロ演芸取締の規制を作った。

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股下2寸未満のズロース着用禁止。
背中、一定以上の露出禁止。
照明で腰部の着衣を肉色に反射禁止。
腰を前後左右に振ることの禁止。
著しく性的劣情し、挑発の禁止など。

日本近代史の1ページ「ポルノ禁止」が始まった。

東京日日新聞の夕刊に、「エロ取締規則(警視庁令)を通牒。「股下二寸厳守」を申し渡す。」という記事が掲載された。

万歳(まんざい)や小唄も検閲 警視庁保安部ではさきに浅草興行街があまりにエロ気分濃厚とあって、所轄象潟署に命じ興行における所作、服装、小唄、照明等について個々にわたり細則を設け取り締まりを行っていたが、興行主や俳優達はこの細則があまりに金縛りだと非難し、警視庁当局へ不粋を訴える投書も舞い込むので、この際保安部では浅草のみならず管下全般を統一した細則を設けて取り締まることとなり、二十二日、各署に対し七項目から成るエロ取締規則の通牒を発し、警視庁令として取り締まることとなった。これは浅草興行街の取締規程を参酌し更にこれを拡大したもので、.......( 中略 )....。不景気の折柄、各興行主、失業者の行商人、場末の寄席、客席など相当打撃を被る模様である。

エロ取締規則の概要
(一)「レビュ」「ナンセンス」「キャバレー」「ブァライエテイ」等の名称のいかんを問わず、演劇の形式を取り台詞または歌唄を用うるものは、規則の演劇興行に該当するものなるを以って、すべて警視庁の認可を受けたる脚本を提出するにあらざれば興行を認可せざること。
(二)演劇、演劇は左の各号にわたり厳重取り締まること。
(イ)「ズローズ」は股下二寸未満のもの及び肉色のものはこれを禁ずること。
(ロ)背部上体の二分の一より以下を露出せしめざること。
(ハ)胸腹部は乳房以下の部分を露出せしめざること。
(ニ)静物と称し全身に肉襦袢を着し裸体の曲線美を表すものは、腰部を「スカート」その他これに類するものを以って覆わしむること。
(ホ)片方の脚のみ股まで肉体を露出するがごときものはこれを禁ずること。
(へ)照明を以って腰部の着衣を肉色に反射せしむることはこれを禁ずること。
(ト)「ダンス」(例えばインディアンダンス、ハワイアンダンス等)にして腰を部分的前後左右に振る所作はこれを禁すること。
(チ)観客に向かい脚を挙げ、股が継続的に観客に見ゆるごとき所作はこれを禁じること。
(リ)日本服の踊りに於いて太腿を観客に現すがごとき所作はこれを禁ずること。
(ヌ)前各号に抵触せざるも、著しく性的劣情を挑発するがごとき所作、服装をなし、または必要以上に残酷なる所作をなすものを発見したる時は、直ちに保安部に報告、指揮を受くること。

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