2021-05-15

FCCが、初のモバイル・カバレッジマップを発表。

研究調査FCCAT&TT-MobileVerizonUSCellular

PC Magazineは2021年08月06日に、米国のFCC(Federal Communications Commission/連邦通信委員会)が初のモバイル・カバレッジマップ(Mobile Coverage Maps)を発表したと報告した。

これは現場での測定ではなく、あくまでも投影図。

とはいえ、キャリア(通信事業者)以外の第三者が作成した地図として、これは非常に重要なことと言える。

FCCは、4Gカバレッジの初の公式マップを発表し、多くの地域でキャリアが独自のマップで主張するよりもカバレッジが低いことを示した。

新しい地図では、AT&T、T-Mobile、Verizon、US Cellularの2021年05月15日時点でのカバレッジが示されている。この地図では、4Gの音声およびデータのカバレッジのみが示されており、3Gや5Gのみのエリアは残っておらず、地方の小規模な通信事業者がカバーするエリアも含まれていない。

アジット・パイ前FCC委員長(previous FCC Chairman Ajit Pai)の下で実施された2020年後半のRural Digital Opportunity Fundオークションの結果は、政府が作成した悪質な地図により、高速の家庭用ブロードバンドサービスがない地域を適切に特定できなかったため、問題を抱えていたので、この地図は重要である。

今年初めにパイがFCCを去った後、FCCの新代表であるジェシカ・ローゼンウォーセル(Jessica Rosenworcel)は、より正確な地図を作成することを、消費者擁護の強化に向けたFCCの重要な役割としている。

2021年06月に、FCCは家庭用ブロードバンドの新しい地図を発表したが、この地図では、単に利用可能かどうかだけでなく、導入状況についても初めて言及している。

FCCの地図では、携帯電話会社の地図に比べて4Gのカバー率が低くなっている。

FCCは最近、ニューヨーク州北部で多くの時間を過ごしてきたが、T-Mobileはイサカとオーバーンの間に巨大なカバレッジホールを持っている。T-Mobileの公式地図では、この穴はほのめかされているが、FCCの地図ではもっとはっきりしている。

一方、AT&Tの公式地図では、イサカの南(Ithaca south)からエルマイラ(Elmira)までをしっかりカバーしていると主張しているが、FCCの地図ではいくつかの潜在的な穴が見られる。

なぜこの地図が、携帯電話会社の地図と異なるか??
「このカバレッジマップは、ブロードバンドデータコレクションの一環としてFCCが策定した標準化された伝搬モデルの仮定やパラメータを用いて、携帯電話会社4社が自主的に提出したデータをもとに作成されたものです。」とFCCは述べている。

英語で言うと、FCCは、タワーがどこにあるのか、どの周波数が使われているのか、そして地形はどうなっているのかを知っている。FCCは数学的なモデルを用いて、タワーからの距離でカバー率を予測し、地図に反映させている。つまり、バーモント州のドライブテストマップのような実地調査ではなく、あくまでも数学的な予測である。

地図は2021年05月15日時点のもので、それ以降にカバー範囲が追加された場合は地図には掲載していない。

この地図は、3Gや5Gではなく、4Gの音声とデータを反映しているため、T-Mobileの単独の5G専用ゾーンや、AT&Tの残りの3G専用エリアは表示されないことがある。

また、通信事業者同士や地方の通信事業者とローミングしている場合も、地図上に表示されないことがある。
しかし、これは通信事業者以外の人が作成した独立した地図で、これはとても重要なことである。

FCCは最近、「Fastest Mobile Networks 2021」という特集のために、アメリカ国内を1万マイル以上走って独自のテストを行っている。今月末には、1ヵ月間のドライブで得られた結果を伝えると言う。

日本でも、このような調査は必要だろう。