2020-09-17

中国人学者が、「コロナは武漢の研究所で作られた」という怪しい論文?発表。

研究調査健康犯罪と裁判

以前から、イギリスのテレビ番組で、ウイルスが人工であることの「科学的な証拠を公表する」と予告していたが、ハフポスト(Huffpost)の日本語版は2020年09月17日に、「コロナは武漢の研究所で作られた」中国人学者が論文発表→専門家は「荒唐無稽」と指摘【新型コロナ】を公開し、新型コロナウイルスは中国・湖北省武漢市の研究所で作られたなどとするいわゆる“人工説”の証拠だとする論文を、アメリカに渡った中国人学者が発表したと報告した。

ハフポスト日本版では、この論文をゲノム科学などが専門で、東海大学医学部の中川草(Sou Nakagawa)講師に読んでもらい、評価を聞いたところ、「確かにウイルスに関する専門知識があり、全くのデタラメが書かれているわけではない」と言い、その上で、しかし、最初に論文の様式が気になったと、疑問符を付けたという。

「所属がファウンデーション(財団)とあり、研究機関ではない。コレスポンデンス(責任著者)も個人名ではない。どの個人が責任をもって書いたかがあやふやで、この時点で一般の科学論文の体裁ではない。」

科学よりも政治的なメッセージだとの印象を受けるそうで、論文にある所属先は、アメリカで中国共産党への反対活動を展開しているとされる男性らの関わる財団だった。

この「告発」を行ったのは、香港大学公衆衛生学院でウイルスに関する研究を行なっていた山東省青島市出身の中国人学者・閻麗夢(Dr.U-Meng YAN/イェン・リーモン)。閻麗夢は、すでに香港大学を離籍している。

東海大学医学部の中川講師は、「科学的な議論ではなく、政治的な議論をしたがっている論文に思える」 と、科学論文では無く、偽造レポートになっているようだとも取れる解説をしている。

偽造レポートは、誰でも容易に作れる。
必要な部分と不利な部分を区分けし、自己流の理論を構築する。

つまり、「情報のパラドックス(information paradox)」「アンケートのパラドックス」「「常識」というパラドックスとパンドラの箱」でも解説したが、非常に容易なことである。

新型コロナのヒトからヒトへの感染を中国当局の発表よりも前に把握したものの、公表は許されなかったと主張している。

2020年04月にはアメリカに渡り、アメリカのFOXニュースなどの取材で「ウイルスは人工に作られたもので、意図的にリリースされた」と話すなど“人工説”を唱えていた。

一方で、所属していた香港大学はステートメントで、閻麗夢は新型コロナウイルスのヒト-ヒト感染の研究に従事したことはなく、主張も「科学的根拠はなく、伝聞に過ぎない」としていた。

閻麗夢の発言が再び注目を浴びたのは2020年09月。
イギリスのテレビ番組でインタビューを受け「武漢のウイルス研究所で作られたという科学的な根拠を公表する予定だ」と予告した。

日本でも、この発言が注目され、Twitterでは「武漢研究所」がトレンド入り。彼女の発言を取り上げたまとめブログのツイートは3万回以上リツイートされた。

ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)とマイク・ポンペオ国務長官(Secretary of State Mike Pompeo)を含む米国政府関係者は2020年07月26日に、「COVID-19」の発生は武漢の研究室で科学者たちがコウモリウイルス「raTG13」を研究していたところから始まったのではないかという説を推し進めていると報告した。

つまり、閻麗夢に、米国政府も乗った!

その論文が発表されたのは2020年09月14日。
共著者3人の名前とともにオンラインプラットフォームで公開されたもので、新型コロナウイルスが武漢の研究所で人工的に作られたものであることや、合成方法について説明する内容になっている。 

人工ウイルスである具体的根拠として、新型コロナウイルスによく似たコウモリ由来のウイルスが大陸の軍関連の施設で見つかったことや、ヒトの受容体と相互作用を起こす部分が2003年に流行したSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome/重症急性呼吸器症候群)コロナウイルスと似ていること、ウイルスの感染する性質を変える特有の変異があることの3点を挙げている。

さらに、今の新型コロナウイルスを人工的に合成するための作業手順も示し、おおよそ6カ月で完成できるとしている。

今回の閻麗夢は、「武漢のバットウーマンが中国国営メディアに登場することになった。」という功績だけかもしれない。

しかし、売名行為だけでお金になる。

不思議な社会である。

国防省や大統領、国務大臣が求める答えを提供してくれる人は、米国も亡命を認め、保護も提供するだろう。

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