2020-04-08

NY市 新型コロナの人種別の死亡割合に大きな格差。

健康ニューヨーク

米国の「mashupNY」は2020年04月10日に、NYC Health(New York City Health Authority/ニューヨーク市保健局) - NYC.govは2020年04月08日に、新型コロナウイルス(COVID-19)の死亡者に関し、人種別の予備データを公表したと報告した。

ニューヨーク市における人種別の死者の割合は(4/6現在)以下の通り。
・ヒスパニック 34%(全人口の29%)
・黒人 28%(全人口の22%)
・白人 27%(全人口の32%)
・アジア系 7%(全人口の14%)

しかし、人種ごとの死亡率(年齢調整あり)でみると、ヒスパニックは10万人に22人、黒人は10万人に20人、白人は10万人に10人、アジア系は10万人に約8人となり、ヒスパニックと黒人の死亡率は白人などの2倍以上となった。

これらの結果に対し、ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は会見で「明確な不平等や格差がある。許容できない。」と述べた。


今後、人種や年収などに関係なく、全ての人が医療システムにアクセスしやすくするほか、14カ国語でTVやラジオ、デジタル、紙媒体などを使用した普及啓発活動や、草の根による支援活動を行っていくと発表した。

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)知事も会見で「最も貧しい人々が、常に最も高い代償を払っているようだ。すぐに調査を行い、教訓から学ぶべきだ。」と語った。
黒人およびヒスパニックの人種間における、糖尿病や肥満、喘息、高血圧などの疾病率の高さや、これらの人々が就く職業の偏りについて言及し、「彼らには選択肢がない。」と述べた。
クオモ知事は、マイノリティのコミュニティで、さらに多くの検査を実施していくと発表した。

なお2020年04月10日のシカゴ市保健当局の発表では、黒人の感染者全体に占める割合は52%、死者数の割合は71%に達している。

人種における職業の偏りに関して、米国の新聞「ニューヨーク・タイムズ(New York Times)」は2020年04月08日に、ストリンガー(Scott M. Stringer)会計検査官の調査を引用し、食料品店や、バス・地下鉄の運転士、管理人、チャイルドケアスタッフなど第一線で働く人々の75%はマイノリティで、清掃人の60%以上はヒスパニック系、40%以上の公共交通機関のスタッフは黒人だとしている。

感染者の人種別データの公表を求めていたジュマーニ・ウィリアムズ(Jumaane Williams)市政監督官は、来週以降、食料品と薬局以外の事業を全て閉鎖するよう主張している。

市保健局は2020年04月01日に、郵便番号別の感染者マップを公開。ホットスポットの多くは、移民や、低所得層の人々が住む地域であることが明らかとなった。
これらのエリアで感染が拡大した理由に関して、多くの人が食料品店やデリバリー、公共交通機関など必須事業のスタッフとして働いているほか、多世代が狭い住宅に住んでいるため、感染した場合でも自主隔離のスペース確保が難しいという事情が挙げられている。

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