2020-01-14

ホンダ、いすゞと水素トラック開発。

開発研究調査FCV

日本経済新聞 電子版は2020年01月14日に、ホンダは燃料に水素を使うFCV(Fuel Cell Vehicle/燃料電池車)で、いすゞ自動車とトラックを共同開発すると報告した。

FCVは燃料の水素の供給インフラが乏しく普及が進まないが、商用車なら走行ルートに応じ拠点を整えやすい。早期の事業化を目指し、走行時に温暖化ガスを一切出さず「究極のエコカー」として世界的に注目されるFCVの普及に弾みをつける。

ホンダがFCV技術を社外に提供するのは初めてという。

さらに、この発想が正しいとする証拠がある。

19世紀末から20世紀初期に、電気自動車は開発されたが、なぜガソリン車に市場を奪われたか?を知れば、明らかである。

電気自動車には、馬力に限界がある。
特に馬力を求められる鉱山のトラックなどには、EV(Electric Vehicle/電気自動車)は向かない。

面白いのは、鉱山が多いオーストラリアで水素産業の注目したのも、理にかなっているということである。

また、旅客機や船舶にもHV(Hybrid Vehicle/ハイブリッド車)、PHV(Plug-In Hybrid Vehicle/プラグインハイブリッド)、EVより、FCVの方が適している。

いすゞはホンダの燃料電池システムを使ったトラックを早期に実用化したい考えで、ホンダは今後、造船会社などにも燃料電池システムの外販を検討する。

FCVは水素と空気中の酸素を反応させて電気を発生させる。走行時に出るのは水だけで、クリーンな技術として注目される。

2014年にトヨタ自動車が「ミライ」で世界で初めて発売し、ホンダも16年にFCV「クラリティ フューエルセル(Clarity Fuel Cell)」を投入した。

しかしFCVは仕組みが複雑でコストが高い。クラリティの価格は783万円である。

世界的にもFCVの普及は遅れが目立つ。
イギリス調査会社IHSマークイットによれば、EVは約140万台なのに対し、18年の世界のFCV市場は約4千台にとどまった。

商用車では、バッテリーで車重がさらに重くなり、充電時間も長くかかるEVよりも、発電しながら走るFCVは相性がいいとされている。乗用車メーカーのホンダは自前でのFCV実用化に限界があった。いすゞと組み、FCVの普及と収益化に道筋をつける方針だという。

この考えは、開発哲学的にも全て正しい!

私は、Johannes Gutenberg-Universität in Mainzの大学院で、第3哲学部博士課程を経験している。
特に、開発哲学を中心に研究していた。

つまり、最初からFCVで乗用車を開発しようと考えたことが、失敗であった。

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