2019-11-22

ドイツのティッセン、事業再編コスト響き、通期は赤字拡大。

ドイツ経済

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2019年11月22日に、ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ(ThyssenKrupp)は2019年11月21日に、2019年09月通期の純損失が€3億400万となり、前期の€6,200万から赤字が5倍近くに拡大したと発表した。

ティッセンはまた2019年11月22日に、組織再編に伴い、システム・エンジニアリング部門で640人を整理する方針を示した。本社でも370人を整理する。 ロイター通信によると、システム・エンジニアリング部門は大規模な再編を必要とする3つの不振部門の一つであったと報告した。

鉄鋼関連など市況に左右される分野の業績が低迷したことや、事業再編コストが響いた。これを受け、過去6年で初めて通期配当を出さないことを決めた。

売上高は1%増の€419億9,600万。

うちエレベーター・テクノロジー部門は5%増加した。
部品テクノロジー部門は4%、インダストリアル・ソリューションズ部門は10%それぞれ増えた。
インダストリアル・ソリューションズ部門は2018年10月の再編で造船子会社TKMS(ThyssenKrupp Marine Systems/ティッセンクルップ・マリン・システムズ)を切り離しており、TKMSは赤字が30%拡大している。
一方、主力のマテリアル・サービス部門は6%縮小。ヨーロッパの鉄鋼事業は4%落ち込んだ。

グループの受注高は€419億9,400万と1%増加。
本業のもうけを示すEBIT(Earnings Before Interest and Taxes/利払い・税引き前利益、特別損益除く)は€8億200万と44%減り、これをベースとする利益率は1.9%と1年前から1.6ポイント低下している。

今期については、EBITが前期並みになると予想。また、独占禁止法違反の罰金や数億ユーロ規模の組織再編費用により、純損失がさらに拡大するとみている。

ドイツの企業の多くで、体質が古くなってきている。