2019-11-22

世界「テロリスト長者番付」第1位。

戦争と平和経済犯罪と裁判宗教

Forbes JAPANは2019年11月22日に、フォーブス・イスラエル(Forbes Israel)は2018年に、イスラエル国内の「テロ組織」関係への取材をし、「資金の大きさ」で評価する歴史的な記事を掲載した。

記事の中では、第1位の組織の資金源には「ある国」と「あるビジネス」が大きく関わっているばかりでなく、そのある国が2015年に各国と締結した「核兵器開発防止に向けた歴史的最終合意」が、意外な「サポート」をしていたことが明らかにされていると¥報告した。

この組織の資金は巧みにカモフラージュされ、不動産取引業や中古車ディーラーの資本として世界中に隠されているという。

そういえば、アラブの不動産企業が、日本に進出したと言ってきたこともあった。

世界「テロリスト長者番付」第1位は、1982年に結成された急進的シーア派イスラム主義政治組織「ヒズボラ(حزب الله/Ḥizb Allāh/Lebanese Hizballah/FRD(Foreign Relations Department)/ESO(External Security Organization)」

主な活動目的:イスラエルに対する武力闘争、レバノンにおけるシーア派イスラム国家の樹立。イランの「シーア派三日月地帯」プログラムの実施。
活動地域:主にレバノンおよびシリア。イラクおよびイエメンでも活動。
強み:世界中に何万人もの支持者とメンバー。現役戦闘員が3万人、予備兵士が約2万人。
主な資金源:イランからの資金援助、麻薬製造および取引。

ヒズボラは南米からアフリカ、ヨーロッパ、極東、オーストラリア、中東などを網羅し、国際的な組織犯罪に関わっている。

そのさまざまな活動は継続的なマネーロンダリング、偽札作り、武器取引、密輸、そして何よりも麻薬関連。主にヘロインとコカインの製造と取引をおこなう活発な「ヒズボラ下部組織」が存在する。

米国のDEA(Drug Enforcement Administration/麻薬取締局)職員たちは、過激派イスラム組織ヒズボラと、「三国国境地帯(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ)」で活動する麻薬組織の関係を決定づける証拠をすでにおさえていると伝えている。

世界に離散した膨大なシーア派レバノン人たちと、南米で独占的な権益を持つ麻薬組織、それに北アフリカのテロ組織や犯罪組織らは、互いに非常に緊密な連携を取りあっている。それによって国際的な麻薬網が築かれ、毎年US$何10億もの利益を上げている。

2015年06月14日。欧米など6カ国とイランは、イランの核兵器開発防止に向けた歴史的な最終合意に達した。
そして、ヒズボラの「大躍進」には、この歴史的協議が大きく関わっているという。

「核開発の制限の見返りとしてイランに対する経済制裁を解く」という合議後、イランの外務大臣を務めるモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ(H.E. Dr. Mohammad Javad Zarif, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)は、達成感に満ち満ちた笑顔で要人たちと歓談していた。

そして、1500km離れた場所では、ヒズボラの指導者ハサン・ナスルッラーフ(حسن نصر الله/Sayyd Hasan Nasrallah)が、興奮を抑えきれずにいた。厳しい経済制裁が解除された暁に、イランの国庫に流れこむだろうUS$1000億のうち、自分の分け前がどのくらいになるかを、計算し始めていた。

合意締結から6カ月後、US$数100億と推定されるイラン政府資産の凍結が解除され、銀行は国際決済制度に再接続された。

イランの収入のおよそ80%を占める原油の輸出は急速に増え、何十隻もの原油タンカーがホルムズ海峡に戻ってきた。1年も経たないうちに、まるで、経済制裁などなかったかのように、輸出量はかつての規模にまで回復した。

イラン政府とイラン国民以外に、この核合意で一番得をしたのが、それから数年のうちに、テヘランからの政府支出に合わせて、ヒズボラの予算は大幅に増加した。

過去もイランから年間US$2億ほどの資金を受け取っていたヒズボラは、今では年間US$8億を得ているだろうと、安全保障組織は推定する。

合意の締結によってイランへの抑圧、そして、中東におけるイランの同盟国や受益者たちへの抑圧が取り除かれた結果、ヒズボラは活動範囲を最大に広げたばかりか、経済的憂慮からも解き放たれる結果になった。

イランによるヒズボラへの支援は経済的なものだけでなく、何万基ものミサイルやロケットシステム、サウジアラビアを攻撃した無人攻撃機、軍事・諜報機器を含む軍事的支援がある。

ヒズボラはもはや「田舎の民兵集団」ではなく、テヘランから派遣され、イラクを通ってシリア、果てはイェメンまで長く伸びる重要な一本で「イランの組織的戦略の中心的存在」になった。

ワシントン中東政策研究所によれば、現時点でシリアでの戦闘で死亡したヒズボラの戦闘員は約1600人。負傷者は5000人を数えるという。

ヒズボラの資金集めは実に巧妙になり、資本源を分散させるすべを体得した。

その結果、組織が集めた資金や支援は、「慈善事業」にカモフラージュされたり、民間の実業家が運営する不動産取引業や中古車ディーラー屋などを通じて、世界中に隠されているという。

そういえば、日本の中古車屋を経営しているアラブが、意外なほど多い。

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