2019-11-09

カンボジアの旧野党党首、帰国表明。

人物政治カンボジア

アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年11月05日に、カンボジアの旧野党サム・ランシー党(គណបក្ស សម រង្ស៊ី/Kanakpak Som Raeangsee/Party Sam Rainsy)党首で国外滞在中のサム・レンシー(សម រង្ស៊ី/Som Raeangsee/Sam Rainsy)が、カンボジア独立記念日である2019年11月09日に帰国する意向を示していると報告した。

カンボジア政府は、サム・レンシーが入国次第、直ちに逮捕する方針だという。

一方、カンボジアの主要な貿易相手のEU(European Union欧州連合)は、野党弾圧を理由にカンボジアへの関税優遇措置の一時中止を検討。中止が決定されれば、カンボジアの主力製品である縫製品の輸出への大きな影響が懸念される。

サム・レンシーは、2017年にフン・セン(Hun Sen/ហ៊ុន សែន)政権によって解党に追い込まれた旧最大野党・カンボジア救国党の元党首。15年の外国訪問中にカンボジアで名誉毀損(きそん)容疑により逮捕状が出て以降、海外で事実上の亡命生活を続けている。

地元紙によると、サム・レンシーは2019年08月に帰国する意思を表明した。

2019年10月18日には米国営放送RFA(Radio Free Asia/ラジオ・フリー・アジア)の取材で、「11月9日に多くの支持者らとともに徒歩でカンボジア入りする」と発言し、自身のFacebookを通じて、タイに居住するカンボジア人にともに、帰国するよう呼び掛けた。

2019年10月31日には、動画サイト「YouTube」で国際社会に向けたメッセージを発信。

フン・セン首相を「残酷な独裁者」と非難し、これまで複数の反政府活動家が暗殺、逮捕されたと主張した。
その上で、「これがおそらく私が自由の身として記録される最後の映像となる」「(民主主義の実現のため)私の自由、人生までも犠牲にする覚悟はできている。」との決意を表明した。

カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2019年10月29日に、当局は2019年10月27日までに45人を逮捕し、さらに55人を逮捕する準備を進めている。これに加え、既に143人がサム・レンシー氏による「反逆計画」に関わった疑いがあるが、司法当局に協力することを条件に処罰を免除したとしている。

ただし、、サム・レンシー氏はこれまでもたびたび帰国の意向を示してきたが、いずれも実現しておらず、今回も国際社会に向けたパフォーマンスの可能性が高いとの見方も出ている。

2019-09-30---カンボジアの旧最大野党のサム・レンシー、首相長男が学歴詐称と発言!カンボジアの旧野党党首、帰国表明

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