2019-10-21

ドイツの会社、世界初の空中タクシーの発着場公開。

未来ロジスティクスシンガポール

アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年10月22日に、「空飛ぶタクシー」を開発するドイツの新興企業ボロコプター(Volocopter)は2019年10月21日に、世界初となる空中タクシー発着場「ボロポート」の試作モデルを、シンガポール湾岸部で公開したと報告した。

2021年の商用化を目指しており、向こう2~5年で国内に複数カ所のボロポートを整備する考えで、2019年10月22日には、同地区で電動垂直離着陸機「ボロコプター2X(Volocopter 2X)」の試験飛行を実施した。

ボロポート(VoloPort)は、シンガポールのマリーナ・ベイ(Marina Bay, Singapore)に浮かぶ施設「ザ・フロート@マリーナ・ベイ(The Float @ Marina Bay)」に仮設した。利用者がチェックインや休憩に使う屋内ラウンジ、充電設備、屋外の垂直離着陸場などから成る。

垂直離着陸飛行場の建設・運営を手掛けるイギリスのスカイポート(Skyport)と共同で開発した。

スカイポートのダンカン・ウォーカー(Duncan Walker)マネジングディレクターによると、ボロポートの敷地面積は最低2,000平方mが必要になる。建築設計部門の担当者は、ボロポートの設置場所について、「駅やバスターミナル付近の地上、高層ビルの屋上、河川や港湾の水上などさまざまなロケーションに設置することを視野に入れている」と説明した。

ボロコプターはかねてから、2021年の商用サービス開始を目標に掲げており、本拠地のドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイなどでも実証試験を実施。シンガポールも最初の商用サービス提供地として有力候補に挙げている。

ボロコプターの最高経営責任者(CEO)フロリアン・ロイター(Florian Reuter)は「商用化に向けて、シンガポールでは民間航空庁(CAAS)、運輸省、経済開発庁(EDB)などと協議を重ねている。ボロポートの設置先として、商業ビルやホテルなどさまざまな主体からの引き合いもある」と説明。ただ商用サービス開始の具体的な時期や場所については明言を避けた。

ボロコプターの機材はヘリコプターのような見かけだが、ドローン(小型無人機)の飛行技術が用いられている。18のプロペラと9つの充電式電池で駆動する完全に電動の飛行体だ。最終的にはパイロットを置かずに自律飛行で運航することを想定している。商用化に当たっては2019年10月08月に公開したばかりの新機材「ボロシティー」を利用する。

2019年10月22日の試験飛行では「ボロコプター2X」を飛ばす。正午にマリーナ・ベイ上空を有人飛行する予定で、悪天候の場合は延期する。

シンガポールでは2019年10月21~25日に、ITS(Intelligent Transport System/高度道路交通システム)に関する国際会議・展示会「ITS世界会議シンガポール2019(ITS World Congress Singapore 2019)」が開催されている。ボロコプターをはじめ、世界各地の300社余りが最新技術などを紹介している。

「ザ・フロート@マリーナ・ベイ(The Float @ Marina Bay)」の緯度、経度
1°17'17.4"N 103°51'32.5"E
または、
1.288153, 103.859028

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