2019-08-06
中国のスマートフォン出荷、第2四半期6.1%減。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年08月08日に、米国の調査会社IDC(International Data Corporation/インターナショナル・データ・コーポレーション)が2019年08月06日に発表した資料によると、中国のスマートフォンの国内出荷台数は第2四半期(04~06月)は前年同期比6.1%減の9,790万台だった。
中国の通信機器最大手Huawei(Huawei Technologies Co. Ltd./华为技术/ファーウェイ/華為技術)は第2四半期は出荷台数を27.0%伸ばし、シェアトップ5社のうち唯一、プラス成長を確保した。2019年上半期(01~06月)の国内出荷台数は全体で前年同期比5.4%減の1億8,000万台だった。
第2四半期のHuaweiの出荷台数は3,630万台。
市場シェアは37.0%に達し、前年同期から9.6ポイント拡大した。
2位は「vivo(ビーボ)」ブランドを展開する維沃移動通信だが、1,830万台とHuaweiの半分強にとどまり、8.2%減らした。
シェアも18.6%と1.7ポイント縮小した。
前年同期は2位だった広東欧珀移動通信(OPPO/オッポ)は13.9%減の1,820万台に落ち込み、3位に後退。
前年同期は20.3%あったシェアも18.6%に下がった。
4位は小米科技(小米科技有限责任公司/XIAOMI/シャオミ)で出荷台数は19.3%減の1,170万台と、2~5位のメーカーでは最も落ち込んだ。
外資系メーカーとして唯一、トップ5に名を連ねた米国のアップルは6.2%減の660万台。
シェアは6.7%で横ばいだった。
韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は、中国市場でアップルにも勝てないと言う状況である。
中国の景気減速で、最も打撃受けるのは韓国というのも理解できる。
IDCはトップ5社のうち、Huaweiのみが成長を確保できた理由について、米国による締め付けにより海外市場で逆風にさらされている中、これまで培ったブランド力を生かして国内販売を強化した成果が出たと分析した。
今後の国内スマホ市場の動向については、第5世代(5G)移動通信システム営業免許が通信キャリアなどに交付され、対応機種もこれから発売が本格化することにより、消費者の関心が5Gに向かっていくとみている。
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