2019-06-24

日立、タイの産業高度化をIoTで支援。

研究開発タイ

アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年06月24日に、日立製作所は、タイ東部チョンブリ県(Chonburi Province)に開設したIoT(Internet of Things/モノのインターネット)の独自基盤「ルマーダ(Lumada)」に特化した施設「ルマーダセンター(Lumada Center)」を拠点にタイ政府が掲げる産業高度化政策「タイランド4.0(Thailand 4.0)」の推進を支援していく方針を報告した。

「Lumada」の語源は、「illuminate(照らす・輝かせる)」+「data (データ)」の造語である。
「顧客のたくさんのデータに光を当てて隠れた関係を解明していくことで、顧客の事業に役立つ知見(insight)を得ることをめざす。」という思いを込めて命名された。

「ルマーダセンター」は、2018年09月にアマタシティーチョンブリ工業団地(Amata City, Chonburi Industrial Estate)に開設された。製造業や物流業に向けたビッグデータ(big data)やAI(Artificial Intelligence/人工知能)を用いたソリューションを提供し、事業効率の改善やコスト削減などを支援する。

同施設には、エレベーターのボタンの製造工程を例に日立のOT(Operation Technology/運用技術)やITを活用したソリューションを実演紹介する「IoTソリューションルーム(IoT Solution Room)」や、顧客が抱える問題を分析する「協創ルーム」などを設置。

開設から2019年04月末までに同施設を訪れた企業は136社で、受注件数は11件に達した。
11件の内訳は日系企業の方が多いが、タイ企業も含まれるという。

日立の現地法人である日立アジア(Hitachi Asia/タイランド/Thailand)でスマートマニュファクチャリング・IoTビジネスセンター(Smart Manufacturing IoT Business Center)を担当する大橋章宏エグゼクティブディレクターは2019年06月20日に、「本格的に営業を開始した2018年10月から約半年で11件受注できたことは好成績だと考えている」とコメントした。

今後の受注目標については「具体的な数字は公表できないが、伸ばしていきたい」と述べるにとどめたものの、タイ国内でIoTソリューションを導入している工場がわずか2%にとどまっているとし、伸びしろは大きいとの見方を示した。

日立のIoTソリューションは、蓄積された活用事例を他の事例にも適用できることが特徴の一つとなっている。

タイでは、日立金属の現法である日立メタルズ(Hitachi Metals/タイランド/Thailand)のチョンブリ工場(chonburi factory)に導入し、作業の改善活動が従来の月1回から毎週できるようになり、生産性向上を実現したという。

日立は、未知のビジネスをグループ内で実証し、事例として紹介できる強みがある。

ただし、それは全体を俯瞰している幹部だけで、ほとんどの社員は理解していないのが現状である。