2019-02-15

円借款のマニラ首都圏の南北通勤鉄道着工。

ロジスティクス経済

アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年02月18日に、円借款で整備されるフィリピンのマニラ首都圏の南北通勤鉄道(North- South Commuter Railway)が2019年02月15日に、着工したと報告した。

マニラ市トゥトゥバン(Manila City Tutuban)―ブラカン州マロロス(https://news.mb.com.ph/2019/02/16/construction-of-tutuban-malolos-railway-begins/)の延長38kmのうち、三井住友建設が工事を手掛ける区間が先陣を切った。

工事にはマロロス駅(Malolos Station)など3カ所の駅舎も含まれ、受注額は約539億円。工期は3年6カ月である。

フィリピンの運輸省は、北側をパンパンガ州クラーク国際空港まで、南側をラグナ州カランバまで延伸する事業を含む、別の区間の工事も年内に順次始めたい考えだ。

着工したのは、三井住友建設が手掛ける「CP2工区」。同工区では、14キロの高架橋と駅3カ所が建設される。

起工式は北側の起点駅となるマロロスで行われ、アーサー・トゥガデ運輸相(Arthur Tugade, Secretary to the Department of Transportation)は「マニラからクラークまでの鉄道敷設は、かつて『ノースレール』事業として中国のODA(Official Development Assistance/政府開発援助)で建設される予定だったが、頓挫した歴史がある」と指摘。日本政府と三井住友建設の参画に謝意を示しつつ、早期の開通を求めた。

羽田浩二駐フィリピン日本大使は「南北通勤鉄道の延伸区間や首都圏の地下鉄の敷設も早く実現し、フィリピンの方々が恩恵を受けられるようにしたい」と話した。

運輸省は、延伸事業を含む南北通勤鉄道全区間(総延長170km)の建設を今年中に開始させたい方針だ。北側のクラーク国際空港までは2022年中に開通させ、南側も24年までに全線開通させる。運行はフィリピン国鉄(PNR)が担当する。

国際協力機構(JICA)は、2015年11月にトゥトゥバン―マロロス区間に対して約2,420億円、今年1月には延伸事業(マロロス―クラーク、マニラ市ソリス―ラグナ州カランバ)のフェーズ1として約1,672億円の貸付契約を締結していた。日本政府は、南北通勤鉄道の延伸事業全体に総額4,200億円の円借款を検討している。

南北通勤鉄道の延伸事業には、アジア開発銀行(ADB)からの借款も充てられる。運輸省は2019年02月16日、マロロス―クラーク区間の高架橋と駅(5カ所)の建設工事、3工区の入札を公示した。事前入札説明会を2019年03月07日に実施し、入札書類の提出期限は2019年05月10日となる。

マニラ市トゥトゥバン(Manila City Tutuban)の緯度、経度
14°36'41.1"N 120°58'23.0"E
または、
14.611411, 120.973067

ブラカン州マロロス(Malolos, Bulacan)の緯度、経度
14°51'09.9"N 120°48'57.7"E
または、
14.852739, 120.816039

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