2019-01-14

中国、カナダ人に死刑判決!

犯罪と裁判中国カナダ

日本経済新聞 電子版は2019年01月14日に、中国の通信機器最大手Huawei(Huawei Technologies Co. Ltd./ファーウェイ/華為技術)の副会長兼CFO孟晩舟(Wanzhou Meng)が、カナダで逮捕され、中国はカナダへの報復措置とみられる動きを強めている。カナダのメディアによると、既に元外交官などカナダ人13人を拘束し、うち8人を釈放した。

さらにポーランドでは、Huawei中国人社員がスパイ容疑で逮捕されるという事件が注目されている時に、中国遼寧省大連市の中級人民法院(地裁)は2019年01月14日に、麻薬密輸罪に問われたカナダ人男性被告への差し戻し審で、被告に死刑判決を言い渡した。

一審判決は懲役15年だったが、高裁が刑が軽いとして審理を差し戻していた。

日本経済新聞では、華為技術の事件が影響して、カナダを揺さぶる狙いもあるとみられると報告した。

犯罪を見逃されないので、別の犯罪者を死刑にするという考えは、私には理解できない。

しかし、このような報復は、中国の国際的な信用を失墜することだろう。

麻薬密輸罪に問われているのは、カナダ人のロバート・ロイド・シェレンバーグ(Robert Lloyd Schellenberg)被告で、地裁は同日の審理で、被告が国際的な麻薬密売組織に関与していたことを示す証拠があると認定した。

死刑とともに、全財産の没収を言い渡した。

地裁によると、被告は2014年11月、仲間と共謀して大連からオーストラリアに船で麻薬を密輸しようと計画した。密輸用のコンテナや倉庫などの手配を仲間に指示した。

ただ、仲間の一人が公安当局に通報したために事件が発覚。被告は飛行機でタイに逃亡を図ったが、経由先の広東省広州で逮捕された。

公安はその後、222キログラムのメタンフェタミンを押収したとも伝えている。

中国では、ヘロインまたはクリスタル・メタンファタミンの50g以上の差し押えは、死刑に帰着するかもしれない。

大連地裁は2016年03月、ロバート・ロイド・シェレンバーグ被告の審理を開始した。

中国では麻薬密輸罪の最高刑は死刑である。ただ密輸が未遂に終わったことに加え、主犯でないなどとして2018年11月、被告に懲役15年、15万元の罰金の判決を言い渡した。

一方、検察側は「被告は国際的な麻薬密売組織に属しており、今回の事件でも主体的な役割を果たした。」とし、一審判決の軽さを不服として、審理の差し戻しを要求した。2018年12月に遼寧省高級人民法院(高裁)が大連地裁に対し、審理のやり直しを命じていた。

しかし、このような報復は、中国の国際的な信用を失墜することだろう。

また、日本人が死刑宣告されて時、日本のメディアは、それを北朝鮮で生産された高品質のメタンフェタミンの売買にリンクしたと言っていると報告した。
また、日本の政治家は、中国での死刑にどう反応したか?

鳩山由紀夫首相は2010年04月06日に、朝、中国で麻薬密輸罪での死刑判決が確定した赤野光信死刑囚の死刑が執行される見通しになっていることについて、首相公邸前で記者団に「司法制度の違いとはいえ、死刑の執行は日本から見れば残念なことだ。ただ、ある意味で、いかんともしがたいというところもある」と答えた。

2010年4月3日に訪中した菅直人Kan Naoto)副総理兼財務大臣も、温家宝首相との会談で日本人死刑囚の問題を取り上げ、「日本の基準からすると、罰則が厳しいという感覚を持つ日本人は多い」と指摘したが、これに対し、温首相は「覚せい剤密輸は重大な犯罪。(死刑は)法律に基づいたものだ」と理解を求めたと報告した。

岡田克也外務大臣は2010年4月2日に、程永華駐日中国大使を呼んで懸念を伝えていたが、外交ルートなどを通じた申し入れはしない方針であると言っていた。

千葉景子法務大臣も2010年4月6日午前の記者会見で「日本の制度と比較すると、かなり刑罰が重く、刑事手続きも日本ほどの適正な手続きが担保されているのかという意見がある」と疑問を呈し、「中国の対応が日本の世論の反発を招くことにならないか懸念している」と語った。

また、平野博文官房長官も会見で「国民感情的にみて懸念がある。」と指摘した。

福島瑞穂消費者・少子化担当相は記者団に「大変ショックを受けている。国際的に見ても(量刑が)重い。残念だ。あと3人(の邦人死刑囚)について処刑しないよう、とどまってほしい」と語った。

日本政府は再三、懸念を表明してきたが、執行停止までは求めてこなかった。

日本弁護士連合会は宇都宮健児会長名で「死刑を執行しないよう、中国政府に対して明確に要望すべきだと日本政府に求めてきたが、懸念を表明するにとどまり、執行を止められなかったことは極めて遺憾だ。執行された日本人は、通訳の適格性について争っていたといい、公正な裁判を受ける権利を保障されていなかった疑いが極めて強い」とのコメントを出した。

人権団体「アムネスティ日本」は2010年4月5日夜から、東京都港区の中国大使館前で執行に抗議する緊急アピールを始め、「今すぐ死刑をやめよう」と書かれたパネルなどを手にしたメンバーらが、執行停止を求める要請書を大使館に届けたが、実らなかった。

中国でも多くのメディアが「日本籍毒販執行死刑」と報告している。
外交部のスポークスマンの姜瑜は、すでに日本に通達して、日本側が理性的に評価することができることを望んでいると伝えた。
その他の3名の日本人死刑囚の処理に尋ねられて、姜瑜は、麻薬の犯罪が世界で公認する深刻な犯罪なことを強調して、各国はすべて法律に基いて厳重に懲罰して、死刑は麻薬の犯罪事件を予防することに利益があると主張した。

日本は死刑容認国であり、鳩山由紀夫首相の弟である鳩山邦夫衆議院議員が法務大臣であったとき、最近ではもっと多くの死刑が執行した。

これをきっかけに、人が人を裁き、人を殺すことが死刑であり、それが容認されることかどうかまで踏み込んだ考えが必要になっている。

2015-09-08---誰が、何で、どうして、いつ、あなたを殺すことが合法か?
2014-07-25---日本人麻薬密売人、中国で死刑執行。
2013-09-24---ペルーで麻薬犯罪により捕まったイギリス人は、氷山の一角。
2013-08-17---ペルーの女性の麻薬逮捕で、スペインの警察はその犯罪を否定!
2013-08-16---中国は,死刑囚から、臓器を取り出すことを段階的に止める。
2013-07-16---ベトナムはヘロインの販売で、5人に死刑を言い渡した。
2013-02-21---日本は3人の死刑を執行した。
2013-01-22---インドネシアの法廷は、56歳のイギリス人女性に死刑を宣告。
2012-12-22---台湾は今年初めて、6人の死刑を執行!
2012-11-06---中国は、メコン川の4人のミャンマー麻薬密輸業者に死刑を宣告。
2012-06-01---バリのコカイン密輸で逮捕された夫人が、病院に入院。
2012-03-29---日本が3人の死刑囚を処刑!
2012-03-22---中国の死刑囚の臓器移植利用!?
2012-03-12---中国死刑囚、死刑執行直前インタビュー直撃テレビ「临刑会见(臨刑会見)」
2011-11-25---バリ島で、大麻所持によりオーストラリアの少年を投獄!?
2011-10-29---中国で交通事故に死刑判決?!
2011-07-24---中国モバイルの前副議長で事務局長に死刑判決!
2011-01-30---中国の警官の息子は、ひき逃げ殺人、権力を乱用で、たった6年の刑!
2010-07-28---日本の死刑執行が、世界で話題になっている。
2010-05-16---世界で毎年、100人以上が麻薬で処刑されている。
2010-04-09---日本人3人は、中国で死刑執行された。
2010-04-06---中国で午前9時半に日本人の死刑を執行した。
2009-10-18---米国の死刑、執行失敗例。
2009-05-21---和歌山毒カレー事件で、林眞須美の死刑確定。
2008-06-25---死刑囚、死刑執行予測システム、90%の確率!
2008-04-16---日本の放送局が、死刑の実況テープを放送予定と報告した。
2007-07-10---中国の前薬品/食品大臣、不正と職務怠慢で、即刻死刑が執行された。
2007-01-26---中国の大連税関が覚せい剤密輸で日本人容疑者に死刑判決。
2007-01-24---中国で日本人死刑判決!
1997-01-25---偽酒中毒事件で、被告5人の死刑判決が確定した。
1994-04-11---北京市長城機電科技産業公司前総裁夫婦の死刑が執行された。
1989-12-15---国連総会で死刑廃止条約が締結された。
1969-12-16---死刑の永久廃止を承認する票決が、343-185の得票で可決された。
1963-03-18---貧乏人でも、初めて正当な弁護を可能にした。
1958-05-30---巣鴨刑務所閉鎖された。
1954-05-18---欧州人権条約 が承認された。
1948-12-23---東京裁判で死刑判決を受けた7人が処刑された。
1946-02-23---死刑宣告を受けた陸軍大将山下奉文が処刑された。
1927-08-23---靴屋のサッコと魚行商のパンゼッティが冤罪で死刑にされた。
1922-10-14---「監獄」の名称を「刑務所」に改名された。
1921-09-05---ハリウッド殺人事件。
1911-01-18---明治天皇暗殺計画の「大逆事件」で、死刑判決が出された。
1899-03-20---Martha M Placeが、女性として最初の電気椅子で死刑に処された。
1794-04-05---フランスの革命家ダントンが処刑された。