2018-11-29

競合が公開書簡で、ヴィクトリアズ・シークレットに「変化」を要請!

ファッション

ハフポスト(Huffpost)の日本語版は2018年11月29日に、米国の新聞「ニューヨーク・タイムズ(New York Times)」は、ランジェリー大手VS(ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)に宛てた米下着ブランド「サードラブ(ThirdLove)」の最高経営責任者(CEO)ハイディ・ザック(ThirdLove Co-Founder and CEO Heidi Zak Makes)の公開書簡を掲載したと報告した。

書簡の中でザックはVSとその親会社Lブランズ(L Brands)に対し、「意識を高め、女性のあらゆる体形を受け入れる」ことを求めた。厳しい言葉が並ぶ書簡はインスタグラム(Instagram)にも全文が投稿され、2万近い「いいね」が付けられている。

ザックはVSに、「何が女性をセクシーに見せるのか、女性たちに示そうとするのはやめるときだ──私たちに決めさせてほしい」などと訴えている。

VSの最高マーケティング責任者(CMO/Chief Marketing Officer)エド・ラゼック(Ed Razek)はこの書簡が公開される前にファッション誌ヴォーグ(VOGUE)のインタビューで、「私たちは誰のサード・ラブでもない、女性たちにとってのファースト・ラブだ」と発言。“大きすぎて潰せない”企業の傲慢さを見せていた。

しかし、ハイディ・ザックは、有料読者以外を締め出している米国の新聞「ニューヨーク・タイムズ(New York Times)」に公開書簡を掲載するとは、経営者として無能さを露見している。

ビジネス・インサイダー(Business Insider Japan)は2018年08月24日に、「顧客離れ、業績低迷…… ビクトリアズ・シークレット、年内に20店舗を閉店へ」で、VSの苦戦が続いている。

売り上げは低迷し、 そのセクシー過ぎる広告は顧客を遠ざけていると報告した。

業界最大手のビジネスについて、直接競合する他社が変更を求めるのは前例のないことで、2019年初めにVSの新CEOとなるジョン・ミハス(John Mehas)がザックの忠告に耳を貸すことを、多くの人が期待しているに違いない。

ビジネス・インサイダー(Business Insider Japan)は2018年11月19日に、「Victoria's Secret announces new lingerie CEO」を公開し、ジョン・ミハス(John Mehas)が2019年初めにVSの新CEOとなると報告している。

女性たちの心は急速にVSから離れている。

だが、VSはこれまで、その事実から目を背けてきた。

売上高が減少し、多くの女性たちがVSを厳しく批判しても、路線を変えることはなかった。

Lブランズが先ごろ行った決算発表では、VSの今年第1~3四半期の売上高は、前年比7.4%増加。一方、昨年は同社の売上高の60%近くを占めたVSは、今年第3四半期に前年比2%の減収となった。

ただ、ビジネス・インサイダー(Business Insider Japan)は2018年11月14日に、約2年前に就任し、11月中旬に退任したジャン・シンガー前CEOのリーダーシップ(former CEO Jan Singer)の下、VSは昨年第4四半期から今年第2四半期には売上高が前年同期比で増加していた。業績改善に向けたシンガーの努力は、始まったばかりだったと伝えている。

シンガーは退任の理由を明らかにしていない。だが、高齢男性ばかりの「ボーイズクラブ」とぶつかっていたと考えずにはいられない。

エド・ラゼックたちの態度を変えることはできなかったのだろう。

1963年にLブランズを創業した81歳のCEOレス・ウェクスナー(Les Wexner)は、 米国の経済誌「フォーチュン(Fortune)」が選ぶ有力企業「フォーチュン500(Fortune500)」に入る企業の中で、最も在任期間が長いCEOである。また、米国の新聞「ブルームバーグ(Bloomberg)」が提供する企業情報によれば、最高執行責任者(COO)のチャールズ・マグウィガン(Charlie McGuigan)は61歳。取締役には79歳の男性もいる。

女性の下着に興味を無くした年齢でもある。

レス・ウェクスナーは現在も、自社の旗艦ブランドであるVSを自らの厳しい管理下に置いている。

また、2018年03月にはイギリスの経済新聞FT(フィナンシャル・タイムズ/Financial Times)に対し、ファッション業界が女性を「物として見ている。」ことを憂慮する女性たちの議論をあざけるような発言をしていた。

ハフポストは、皮肉とも取れる発言として、「新CEOになるジョン・ミハスには、シンガーにはなかった有利な点がある。それは、男性だということだ。オールドボーイズは女性からは聞きたくなかったことでも、男性の話であれば耳を傾けるかもしれない。」と締めくくっている。

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