2018-10-10

ミャンマーの警察、大手新聞イレブンの記者ら3人逮捕。

世界のメディア犯罪と裁判

アジア経済ニュースNNA ASIAは2018年10月11日に、ミャンマーの警察は2018年10月10日に、ミャンマーの新聞「イレブン(Eleven)電子版」の記者ら3人を逮捕したと報告した。

容疑は明らかになっていないが、警察は国民に恐怖や不安を与える内容の出版などを禁じる刑法「505条(b)」(alleged violation of Section 505(b) of the Penal Code)への違反を適用しているとみられる。

地元メディアは、「イレブン」が先ごろ掲載したヤンゴン管区政府の事業に関する記事が要因だと報じた。

警官約12人が2018年10月09日夜、イレブン・メディア・グループ(Eleven Media Group)本社を捜索していた。

警察は2018年10月10日午前中に記者のナイ・ミン(Nari Min/Ko Nayi Min)とチョー・ゾー・リン(U Kyaw Zaw Lin/Ko Kyaw Zaw Linn)、主任記者のピョー・ワイ・ウィン(Phyo Wai Wi/Ko Phyo Wai Win)の計3人を逮捕した。

イレブンが今月8日にヤンゴン管区政府がスクールバスの購入などの公共事業において不適切な資金運用を行っていると非難する記事を掲載したことが、逮捕の原因とみられている。

今回適用されたとみられる刑法505条(b)について、ミャンマーの週刊誌フロンティア・ミャンマー(Frontier Myanmar/電子版)は、「国家に対する犯罪」や「公共の平穏を脅かした」などの曖昧な表現で罪を規定し、当局が報道関係者や政治活動家らの逮捕を安易に行えると指摘している。

イレブンは2016年11月にも、ヤンゴン管区のピョー・ミン・テイン首相(Yangon Region Chief Minister U Phyo Min Thein)が経済界の重鎮から高級腕時計を受け取ったことを示唆する記事を掲載したとして、幹部2人が逮捕され、ネット上の中傷などを禁止する電気通信法第66条(d)項違反で起訴された。

ミャンマーでは昨年12月、イスラム教徒少数民族ロヒンギャ問題を取材していたロイター通信記者2人が国家機密法の容疑で逮捕され、今年9月に禁錮7年の実刑判決を言い渡された。報道の自由侵害が懸念されている。