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2018年03月08日

プラスチック海洋汚染、オキアミが奥の手となるかも!?

自然

AFPは2018年03月13日に、オキアミ(Krill/沖醤蝦/Euphausiidae)は食物連鎖の最下層に位置するかもしれないが、世界のプラスチック海洋汚染の増大する脅威との闘いにおいては奥の手となる可能性が出てきたと報告した。

最新研究では、小型動物性プランクトンのオキアミがマイクロプラスチック(大きさ5ミリ未満のプラスチック微粒子)を消化する能力を持つことが明らかになった。

分解されてさらに小さな形態となったマイクロプラスチックは再び環境中に排出されると発表された。

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この研究をまとめた論文の執筆者で、オーストラリアのグリフス大学(Griffith University)のアマンダ・ドーソン(Amanda Dawson)は、、洗顔剤などの化粧品に多く使われているポリエチレンプラスチックのマイクロビーズに関する研究プロジェクトに取り組んでいた際に、オーストラリア南極局(Australian Antarctic Division)にあるオキアミの水槽で汚染の有毒作用を調べていて、その消化能力に偶然気付いたのだという。

プラスチックによる汚染の問題は広範囲で急速に悪化している。毎年800万トンあまりのプラスチックが海に流入し、海洋生態系に数十億ドル規模の損害を与え、推定100万羽の海鳥、10万頭の海洋哺乳類および無数の魚を死に追いやっていることが、過去の研究で示されていた。

論文の共同執筆者で、オーストラリア南極局のオキアミ生物学者の川口創(So Kawaguchi)によると、甲殻類動物によるマイクロプラスチックの消化を科学的に調査したのは今回の研究が初めてだという。

イギリスの科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究では、排出される残留物は元のマイクロビーズより平均で78%小さくなった。
中には94%小さくなったものもあったという。

Turning microplastics into nanoplastics through digestive fragmentation by Antarctic krill
Amanda L. Dawson,
So Kawaguchi,
Catherine K. King,
Kathy A. Townsend,
Robert King,
Wilhelmina M. Huston &
Susan M. Bengtson Nash
Nature Communicationsvolume 9, Article number: 1001 (2018)
doi:10.1038/s41467-018-03465-9
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EcologyEnvironmental impactMarine biology
Received: 09 November 2017
Accepted: 15 February 2018
Published online: 08 March 2018

「これはマイクロプラスチックが生態系と相互作用するための新たな経路だ。」と川口創は話す。

だがアマンダ・ドーソンは、今回の結果がもろ刃の剣になる恐れもあると警告する。プラスチック粒子がより小さな形態で排出されることにより、元の大きさのものを消化できない生物がそれを摂取できるようになるため、毒素が食物連鎖で次々と受け継がれる恐れがあるという。

それこそ、フィルターも通過するほど小さな形態で排出されると、プラスチックの毒素をどう取り除くかということになる。

「今回は問題の表面だけを論じたにすぎず、今後さらに研究を重ねる必要がある」とアマンダ・ドーソンは、述べている。

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