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2017年12月07日

イッカク、「対人間ストレス」で脳損傷の恐れ!?

自然

AFPは2017年12月12日に、頭部に特徴的な牙を持つことから「海のユニコーン」の異名をとるイッカクは、人間の活動によるストレスに対して「憂慮すべき」反応を示すことを明らかにした研究結果が2017年12月07日、発表されたと報告した。

このストレスで脳損傷を引き起こす恐れもあるという。

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イッカクは恐怖に駆られると、呼吸を止めたまま高速で海の深いところへと泳ぎ去ろうとするが、この時の心拍数は毎分60回から同3〜4回にまで低下することが今回の研究で分かった。

米国科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、イッカクの潜水による逃避行動では、必要となる酸素量が供給量の97%に及び、有酸素潜水の限界を超えて「筋肉、肺、血液などに蓄えられている酸素が枯渇し、嫌気的代謝に移行する」場合が多いという。

The flight of the narwhal | Science
BY SACHA VIGNIERI | DEC. 8, 2017
DOI: 10.1126/science.358.6368.1266-a

一方、通常の潜水では、継続時間と水深が同じだったとしても、消費される酸素はその蓄積量の約52%にとどまり、心拍数も毎分約20回に下がる程度だった。

研究チームによると、いわゆる「逃走か、闘争か」の反応を示す際に恐怖で、体がすくむ状態が併発することで、イッカクの脳や他の重要臓器に十分な量の酸素が送り込まれにくくなることが考えられるという。

論文の主執筆者で、米国のカリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)の生態学・進化生物学のテリー・ウィリアムズ(Terrie M. Williams)教授によると、今回の研究は、イッカクや他のクジラ、イルカなどの海洋生物が船舶輸送、地震探査、石油採掘などの人的活動によって悪影響を受けていることへの「警告的な意味」を持つという。

「これらの動物はその生態により、環境のかく乱に対して著しく弱い存在となっている。」と、ウィリアムズ教授は指摘する。

イッカクは絶滅危惧種ではないが、地球温暖化が進行して北極圏の生息地における氷の融解が進むにつれて、人との接触がますます増えている。

今回の研究では、先住民が仕掛けた網にかかったイッカク5頭にセンサーを取り付け、デンマーク領グリーンランド(Greenland)東海岸のスコアズビー湾(Scoresby Sound)に放し、それぞれの生理反応と行動反応を観察した。

センサーは、米国のフィットビット(Fitbit)製の活動量計に似た記録デバイスを吸着カップを使ってイッカクに装着させた。

数日後、イッカクの体から離れ落ちて海面に浮かび上がったセンサーを回収し、その記録内容を調べた。

記録されていた内容を確認したウィリアムズ教授は、「この技術でイッカクの世界を知ることができるようになったが、観察結果そのものは憂慮すべき内容だった」と語った。

イルカやアザラシなども深海を高速で泳ぐ際に心臓不整脈を頻繁に経験し、方向感覚喪失や死の危険に陥ることが、過去の研究では明らかになっている。

イッカクは通常、シャチやその他の脅威を回避するための自然な逃避反応として、捕食動物が追跡できない領域へと、低速で下降または上昇して逃げ込む行動をとる。

しかし、「シャチなどの捕食動物からの脅威とは異なり、超音波探知機や地震探査による不快音は回避が困難」であることをウィリアムズ教授は指摘しながら、「問題は、これに関してわれわれがどのように対処できるかだ」と続けたと伝えている。

人間も動物も不自然な脅迫は、PTSDのように、脳に障害をおこすということだろう。

そういうことが好きな、人間もいる。
例えば、戦場や企業の上司、さらにはヤクザもそうである。時には政治家の中にもいる。

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