2017-10-19

神戸のオカムラ、浄化槽を現地ベトナムで製造。

自然

アジア経済ニュースNNA ASIAは2017年10月19日に、水処理装置のエンジニアリングを手掛ける神戸市のオカムラは、ベトナム中部ダナン市で製造した浄化槽を2017年11月からベトナムや周辺各地で販売すると報告した。

日本から輸入するよりも価格を最大で半分程度に抑えることにより、地場や非日系の建設会社を開拓する。
販売1年目は10台程度の受注を目指す。

現地法人オカムラベトナムは2013年に設立後、発電所向け滅菌処理設備のエンジニアリングのほか、他社ブランドの浄化槽の据え付け販売を手がけてきたが、熱帯地域向けの浄化槽の設計開発に成功した。

茨城県茨城町の日東電気がダナン市に持つ工場に自社ブランドの製造を委託している。

開発には茨城県つくば市の国際科学振興財団の研究者らが協力して、オカムラは南部ドンナイ省ニョンチャック第3工業団地内において、熱帯モンスーン気候での高度排水処理と電気量削減のための研究を行っている。

浄化槽は日本発の生活用水の処理技術で、微生物を使って有機物を分解して効率的にアンモニアなど有害物質を除去し、最終工程で塩素滅菌して放流する。

ベトナムで設置が義務付けられているセプティックタンクでは微生物の分解が適切に行われず、腐敗水が直接放流され、地下に浸透し、汚染を起こしているとされる。

またタンクが適切に据え付けられていないために悪臭や水質悪化を引き起こすこともある。

オカムラの浄化槽はオフィスビルやマンション、工場などに設置し、生活排水をベトナムが定める法令基準値内に抑える。

処理能力が1日5立方メートル程度のタイプで据え付けを含めて200万円程度となる。

オカムラベトナムの喜多美佐子は、「ミャンマーなどにも輸出したい」と周辺国の市場開拓に意欲的である。

オカムラベトナムは浄化槽のほか、排水処理設備の送風機の省エネ技術も開発しており、11月8日にホーチミン市で開幕する水関連の展示会「ベトウオーター(VietWater 2017)」に出展してアピールする。

地味さが、このようなビジネスが、地場に根付いた大きなビジネスになる。