2017-09-16

東日本で初!5世紀ごろの「灰塚山古墳」石棺から成人男性の全身人骨発掘!

教育研究調査

毎日新聞、福島県喜多方市で古墳時代中期(5世紀ごろ)に築造された大型の前方後円墳「灰塚山古墳」の石棺から、成人男性の全身人骨が見つかったと、東北学院大学(仙台市)の発掘調査チームが2017年09月16日に、発表したと報告した。

同時期の古墳から保存状態の良い全身人骨が出土したのは、東日本で初めてという。

埋葬者は地域を支配した豪族とみられ、チームの辻秀人教授(考古学)は「(DNA鑑定など)最新科学を使えば、当時の支配者の姿に迫れるのではないか」と指摘している。

人骨は石棺(長さ2.2m、深さ20cm前後、最大幅85cm)から見つかった。身長150〜160cmで、両肘から先と両足首以外の全身の骨が、ほぼ完全な状態で残っていた。上下の顎(あご)に残る歯数本の擦り減り具合から60代で死亡し、背骨の状態から腰痛を患っていた可能性がある。

辻秀人教授によると、石棺を組む板石を二重にし、その隙間(すきま)を埋めるように外側を20〜30cmの粘土で固め、さらに土をかぶせる三重構造だった。

このため石棺内に土の流入が少なく人骨が影響を受けにくかったとみられ、辻秀人教授は「これだけ丁寧な造りは、全国的にもあまり見たことがない」と話している。

灰塚山古墳では2011年から調査が続いており、昨年の調査で石棺の上から鉄製の剣や矢尻など大量の副葬品が出土し、大和王権との深い関係が指摘されていた。

古墳の約1km南に、東日本最大級で古墳時代の豪族の居住跡とされる国指定史跡「古屋敷(ふるやしき)遺跡」があり、辻秀人教授は「埋葬者は古屋敷に居た豪族とみられ、大和王権の中枢と関係が深かったと考えられる」と語ったと伝えている。

ただし、考古学で5世紀ごろというのは、新しいと言える。

灰塚山古墳の緯度、経度
37°37'24.1"N 139°49'47.7"E
または、
37.623367, 139.829928