2017-07-01

朝鮮戦争中に盗まれた朝鮮王朝の印章が、米国から韓国へ返還。

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AFPは、米国を公式訪問した韓国の文在寅(문재인/Moon Jae-In Signature.png)大統領について、「聯合(Yonhap)ニュース」は2017年07月01日に、文在寅大統領が、朝鮮戦争(Korean War)中に盗まれた朝鮮王朝時代の国の印章「国璽(こくじ)」2つを持って帰国すると報じた。

16〜17世紀に作られたこれらの印章は、1950〜53年の朝鮮戦争中に盗まれたとされ、韓国政府が何年も前から返還を求めていた。

「聯合ニュース」によれば、文在寅大統領は2017年06月30日に米国首都ワシントン(Washington D.C.)で行われた式典で印章を受け取り、2017年07月02日に韓国に帰国するという。

朝鮮王朝は、1392年から1910年まで続いた。
2つの印章のうち1つは、11代国王中宗(Jungjong)の第3王妃のために、1547年に作られた。
もう1つのひすい製で1651年に、17代国王孝宗(Hyojong)の王子が皇太子になった記念に作られた。

2つの印章は、韓国政府が盗まれたものだと確認した後、2013年に米国当局が押収し、管理していた。

米国政府が韓国の文化財を返還するのはこれで3度目になる。2013年に米国は、韓国で19世紀後半に作られた最初の紙幣印刷用の版木を返還した。その2014年にはオバマ元大統領の訪韓にあわせ大韓帝国時代の印章9つを返した。
返還されるのは国璽など韓国文化財11点のうちの9点で、大韓帝国の国璽である「皇帝之宝」のほか、1907年に制作された「寿康太皇帝宝」、朝鮮王室が官僚を任命する際に使った「諭書之宝」などが含まれていた。

1910〜45年の日本の植民地支配の時代と朝鮮戦争の際に、数多くの文化的遺産が朝鮮半島から海外へ持ち出された。

ただし、その中には、朝鮮人がお金のために売ったものも多い。

例えば、米国のシアトル美術館に所蔵されていた徳宗御宝は朝鮮王朝の第9代成宗が、早世した父親の徳宗のために作った印章の「徳宗御宝」は、米国のコレクターが1962年にニューヨークで購入し、1963年、シアトル美術館に寄贈した。しかし、どのようにしてそれが、米国の市場に出たかが立証できない。

国際法上は、そのように売ったものは、基本的に返還する必要はないが、それを立証することが、非常に困難である。

今回の文在寅大統領の訪米では、2017年06月30日にワシントンのホワイトハウスで初の首脳会談を行い、6項目からなる共同声明を採択した。
▼韓米同盟の強化
▼対北朝鮮政策での連携
▼経済成長促進に向けた公正な貿易
▼その他の経済分野の協力強化
▼グローバルパートナーとしての積極的な協力
▼同盟の未来

トランプ米大統領が2017年06月29日(現地時間)、韓国の文在寅大統領をホワイトハウスに招いて開いた歓迎夕食会でのメニューに米飯とコチュジャン(トウガラシみそ)、さまざまな色のナムル(野菜の和え物)を混ぜて特有の味を出すビビンバは、それ自体が「和合と協力」を象徴するとして、ビビンバが入っていたと伝えている。

ビビンバは、韓国が主催する外国首脳との昼食や夕食の定番メニューでもあり、中国のパンダ外交のように、ビビンバ外交とも呼ばれる。

李明博元大統領が主催した、2012年3月のソウル核安全保障サミットの夕食会のメインメニューはポムナムル(春野菜)を使ったビビンバだった。当時、青瓦台(大統領府)は北朝鮮の核など世界安保の脅威となる核拡散を防ぐため、国境を越えた協力が必要だとの意味でビビンバを準備した。

朴槿恵前大統領は、2013年11月にロシアのプーチン大統領との昼食会でビビンバを出した。この時、朴前大統領は乾杯のあいさつで「片手で結び目を解くことはできない」とのロシアのことわざに言及し、両国の協力を強調した。

盧武鉉元大統領が2007年10月に南北首脳会談で訪朝した際、北朝鮮が準備した夕食のメイン料理もビビンバだった。南北首脳会談をきっかけに韓国と北朝鮮が和解と調和の道を進むことを願った盧元大統領の希望が、ビビンバと重なりあった。

韓米の首脳がホワイトハウスでの夕食会に出席するのは、2011年10月の李明博元大統領とオバマ前大統領の会以来6年ぶり。

当時のホワイトハウスでの公式夕食会のメインメニューはテキサス産の和牛料理だったが、オバマ前大統領は公式夕食会の前日にワシントン近郊の韓国料理店に李元大統領を招待し、ビビンバとプルコギでもてなした。

やはり、食は頭ではなく、胃で考えるので、平和的であるが、一昔前は暗殺に最も多く利用された。

実は、この会議で、両国は2017年07月06〜07日にドイツで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた韓米日首脳会議の開催に向けた地ならしである。

その裏には、ソフトバンクの孫正義の顔も見えてくる。