2017-05-23

韓国軍、北朝鮮からの謎の飛行体に警告射撃。

戦争と平和

時事通信社は、韓国軍は2017年05月23日午後4時(日本時間同)ごろ、江原道鉄原の南北軍事境界線付近で、北朝鮮から南下してきた正体不明の飛行体に向け警告射撃を行ったと、軍合同参謀本部が明らかにした。

しかし、無人機の可能性は低いという。

聯合ニュースによると、韓国軍は機関銃で90発の警告射撃を行った。

韓国軍によれば、飛行体は無人機の速度より遅く、射撃を行うとレーダーから消えたため鳥の群れなどの可能性があると伝えている。

韓国では2016年01月に、北西部の軍事境界線の上空で北朝鮮の無人機とみられる飛行体が現れ、軍が警告射撃を実施した。無人機は高度約3000mの上空を飛行し、境界線を数10m侵犯したが、警告射撃を受け、北朝鮮側に引き返した。

聯合ニュースは2017年05月24日に、韓国北部・江原道の最前線地域で2017年05月23日に南北のMDL(Military Demarcation Line/군사분계선/軍事境界線)を南側に越えてきた飛行体は、北朝鮮が韓国向け宣伝物をまくために飛ばした風船だったことが2017年05月24日に確認された。韓国軍は機関銃で警告射撃をしていた。

軍関係者は2017年05月24日に、「昨日正午から午後8時半ごろまでMDL近くでとらえられた航跡は、分析の結果、無人機の可能性は低いと判断する。」として、「観測装備で分析した結果、(北朝鮮が飛ばした)対南(韓国)宣伝物散布のためのもの(風船)と推定されると、最終的に結論を出した」と明らかにした。

韓国北西部抱川のMDL近くでは2017年05月23日午後、何らかの飛行体の航跡が何度か韓国軍のレーダーにとらえられた。航跡は10程度で、このうちいくつかがMDL上空を越えた。

韓国軍は、北朝鮮の無人機の可能性もあるとみて、MDLを南へ越え始めた午後5時ごろ、警告放送に続き機関銃で約90発の警告射撃を行った。その後、近くの部隊数カ所からも警告射撃をしたようだった。警告射撃は前線にある北朝鮮軍の見張り所近くを目標にした。

韓国軍関係者は、「最初は気象が悪く識別が制限されたため、さまざまな可能性のうち最悪の場合である敵の無人機とみなした」としながら、「正常に識別されるまで、作戦手順に従い、隙なく備えた」と強調した。

韓国軍は、北朝鮮の無人機がMDLを越えてくる可能性に備え、監視装備などによる統合的な対応に着手した。

北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が2017年05月22日夜に、韓国北西部の坡州周辺から北朝鮮向け宣伝の風船を北へ飛ばしたが、軍関係者によると2017年05月23日の物体とは形状が異なる。

韓国軍が運用する監視装備の映像は北朝鮮が飛ばした風船が空中で割れる場面もとらえた。韓国軍はMDLの南側に落ちた韓国向けの宣伝ビラを発見すれば回収する方針であると報告している。

最近、北朝鮮は韓国国民の不安をあおろうと、韓国向けの宣伝ビラを繰り返し飛ばしている。
今月はソウル北方の議政府や北東部の江陵で、在韓米軍撤退を求める内容のビラが見つかった。

一方、北朝鮮軍は韓国軍の警告射撃に対し、まだ特に反応を示していないと伝えている。

江原道の最前線地域の緯度、経度
38°36'2.95"N 128°19'47.21"E