2016-11-29

このデータが、AFPから消えた!?

ハチなどの送粉者に依存のは、約14億人の雇用。(1.4 bn jobs 'depend on pollinators')

AFPは2016年11月29日に、全農作物のおよそ4分の3は、植物の花粉を媒介する生物(送粉者)に依存しているとする世界規模の調査結果が2016年11月28日に、発表され、それは約14億人の雇用と言った。

イギリスの科学誌ネイチャー(Nature)からも消えた!

ハナバチやチョウなどの個体数減少に歯止めがかからなければ、人間の生活にとって極めて大きな脅威になると研究チームは警鐘を鳴らしている。

今回の国際研究に、所属した研究者らが参加したイギリスのレディング大学(University of Reading)が発表したステートメントは「送粉者の世界的な減少に対して早急に対策を講じなければ、世界の食糧供給と雇用が危機に直面する」としている。

送粉者による受粉(動物送粉)は、大半の果実類、種子、木の実やコーヒー、ココア、菜種などの高価値作物などを含む重要な農作物種の約4分の3に直接的な影響を及ぼしている。

研究チームによると、年間の農作物生産高における送粉者の寄与分は約US$2350億〜5770億(約26兆〜65兆円)に及ぶという。

イギリスの科学誌ネイチャー(Nature)に発表された研究論文は、「農業の雇用者数は14億人に上り、世界の経済活動人口の約3分の1を占める」とした上で、世界で最も貧しい農村社会では、収入源と雇用先を農業に依存している人が全体の70%に上っているため、この結果は特に重要な意味を持つと指摘した。

■多くの送粉者が絶滅の危機に

送粉者の大半はハナバチ、チョウ、ガ、カリバチ、甲虫などの昆虫だが、鳥、コウモリ、トカゲなどの脊椎動物や風などが受粉を媒介する場合もある。

鳥やコウモリなどが大半を占める脊椎動物の送粉者の5分の1近くが、絶滅の危機に直面している。

また、送粉者の中で圧倒的多数を占めるハナバチの約9%が絶滅危惧種に分類されているほか、ほぼ同じ割合のチョウも絶滅に直面している。

ハナバチの個体数は、欧州や北米などの地域で発生している「CCD(Colony Collapse Disorder/蜂群崩壊症候群/いないいない病)」と呼ばれる謎の現象による打撃を受けている。その原因としてダニ、ウイルス、菌類、殺虫剤、あるいはそれらの複合的な要因などが指摘されている。

今回の論文の執筆者らは、農業に伴う最悪の副作用から送粉者を守るための措置を講じるよう呼びかけている。

この保護措置としては、農薬の代わりに自然の害虫捕食動物を用いる、作物の間に花を帯状に植える、輪作の作物に顕花植物(花をつける植物)を加える、送粉者の個体群を生息させるための野花の生育地を回復させる、などが考えられる。

送電線や鉄道の土手、高速道路などの人工インフラを改造して送粉者のための花や巣作りの場所にすることも可能だと、研究チームは論文に記している。