2016-08-02

ドナルド・トランプ戦没者遺族を繰り返し批判!党内外から非難の嵐!

政治戦争と平和

AFPは2016年08月02日に、米国大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)と、イラクで戦死したイスラム教徒の米兵の両親との間で続く非難合戦は1日も激しさを増し、選挙戦を揺るがす問題に発展している。
ドナルド・トランプの発言に対しては、世界で最大のVA(Veterans Affairs/退役軍人団体)が猛反発した。批判の声は、戦没者の遺族らやバラク・オバマ(Barack Obama)大統領、さらには共和党内からも上がっている。

発端は2016年07月28日に、民主党全国大会で演説したパキスタン系移民のキズル・カーン(Khizr Khan)が、イラクへ派遣された際に死亡した息子のフマユーン・カーン(Humayun Khan)陸軍大尉について語った上で、ドナルド・トランプは国のために「何一つ犠牲にしていない」と批判したことだった。

これに対しトランプは2016年07月30日に、米国ABCテレビの報道番組「ディス・ウィーク(This Week)」に出演し、自分も「たくさんの犠牲を払ってきた」と主張した。カーンと共に登壇したものの演説はしなかった妻ガザラ(Ghazala Khan)について、発言を禁じられていたのだろうとの見方を示した。

ドナルド・トランプは2016年08月01日のツイッター(Twitter)投稿でもさらに、「カーンは私のことも知らないのに、民主党全国大会の壇上で意地悪く私を攻撃した上、今度はテレビに出て同じことをやっている。大したものだ!」との批判を展開した。

この問題はメディアも連日大々的に取り上げ、ドナルド・トランプと民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)との一騎打ちとなる今年の大統領選の火種となっている。

カーン大尉以外に戦死した兵士23人の遺族らは公開書簡で、ドナルド・トランプの発言は「不快で個人攻撃的」かつ「非アメリカ的」と非難し、カーン家を含むすべての戦没者遺族に対する謝罪を要求した。

また米国最大の退役軍人団体であるVFW(Veterans Foreign Wars/海外戦争退役軍人協会)は、戦死者の母親に対する「度を超えた」批判を非難した。ブライアン・ダフィー(Brian Duffy)VFW理事長は、「大統領選挙の年であろうとなかろうと、VFWは、戦死者の遺族による言論や表現の自由の権利行使を批判する者を容認しない。」と述べた。

米国政界で。戦死者の遺族批判はタブーとされており、カーン夫妻に対し敵意を示し続けているドナルド・トランプの肩を持つ共和党の重鎮はほとんどいない。

過去にベトナム戦争で捕虜になった経験をドナルド・トランプにやゆされていたジョン・マケイン(John McCain)上院議員は長文の声明を出し、「私がドナルド・トランプの発言にどれほど強い反感を抱いているかは、どれだけ強調しても足りない」と憤りを示した。

またオバマ大統領も、障害を負った退役軍人らとの会合で、米国の軍や兵士を「こき下ろす」一部の人々にはうんざりしており、「戦没者の遺族ほどわれわれの自由と安全のため犠牲を払ったものはいない」と述べ、ドナルド・トランプを暗に非難した。

これで、ドナルド・トランプの勝ち目は、消えた!

イギリスの米国大統領選オッズはどうなっているだろう。

ブッシュ大統領の選挙でも、対抗馬であった民主党のジョン・ケリー(John Kerry)が、ブッシュ大統領との討論で軍人に対する失言をしたとき、ブッシュ大統領が追求し、形勢が一気に逆転した。

ドナルド・トランプは11月までもつのだろうか?
選挙なしで、ヒラリー・クリントンが大統領になる前代未聞の米国大統領選になるかもしれない。

AFPは、ドナルド・トランプと、イラクで戦死したイスラム教徒の米兵の両親との間で続いている非難合戦がきっかけで、合衆国憲法のポケット版や関連書籍が米国内で爆発的に売れていると報告した。

憲法のポケット版は、米国インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のベストセラーランキングで、「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズ最新作の演劇脚本「Harry Potter and the Cursed Child(ハリー・ポッターと呪いの子)」に次ぐ2位で、米国史に限ったランキングでは1位となっている。ただし、アマゾンで1ドルで販売されている52ページのペーパーバックは、カーンが掲げたものとは異なる編集版のようであると報告している。

憲法の関連書籍「USコンスティテューション・アンド・ファシネイティング・ファクト・アバウト・イット(The U.S. Constitution and Fascinating Facts About It)」(合衆国憲法とそれに関する興味深い事実)を出版しているオークヒル・パブリッシング(Oak Hill Publishing)のキア・ウォルトン(Keir Walton)社長はAFPの電話取材に対し、同書が完売したと明かした。売り上げは加速度的に増えており、こうした状況は1993年の創業以来23年で初めてだと言っている。

ウォルトン社長は書店の在庫補充のために新たに15万部を発送したと言い、売り上げの急増は民主党大会でのカーン氏の演説の影響であることは「100%間違いない」と語った。「憲法は興味深い文書で、書かれた当時と同様、現代にも通底する。多くの人に改めて紹介されたことは本当に素晴らしい」とウォルトン社長は語った。

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