2016-02-15

津波に襲われたのは、福島第1原発だけではなかった。

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日本経済新聞 電子版は、5年前の03月11日に地震と津波に襲われた原子力発電所は東京電力の福島第1原発だけではなかった。

茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第2原子力発電所も東日本大震災で震度6弱の揺れに見舞われた。
東海村に電気を送る東京電力の変電所で碍子(がいし)などが破損し同村は広範な停電に陥った。東海第2原発でも受電していた3系統で電気が来なくなり、外部電源を失った。

東海第2原発の社員は、決死の覚悟で被害の状況を把握し、原子炉を冷温停止に持ち込むのに成功していたと報告した。

揺れの大きさは原子炉建屋地下2階で225ガル。同じ場所で設計上想定していた400ガルを下回った。
当時の保修室長の江口藤敏は「6階建ての事務棟の4階にいたが、経験したことのない大きな揺れだった。揺れのなかで原子炉がスクラム(緊急停止)し、非常用ディーゼルエンジンが起動したとの情報が流れた」と話す。

揺れが収まった後、同じ棟の3階に設置された緊急時対策本部に関係者は集合したが、気象庁の津波警報を受けて事務棟よりも海岸から離れた免震棟の上階にいったん避難した。
その後、大きな津波は来ないらしいと判断して、午後4時ころまでには各人は事務棟の持ち場に戻った。

当時の発電所次長の後藤均は地震直後に自転車で構内をまわった。現場で作業をしている人たちの安否確認が目的だったが、施設に大きな損害はなかった。みなといっしょに免震棟にいったん避難した後、事務棟の6階に戻って、窓の外を見て驚いた。「港がなかった。ただごとではないと思った」と言う。

発電所は海抜8mの敷地にたつ。海岸沿いの敷地は一段低く海抜3m。海水が防波堤や海岸沿いの敷地を覆い尽くしていた。

東海第2が備えている3台の非常用ディーゼル発電機のうち1台が突然止まったのは、発電所次長の後藤均が第1波を目撃してからおよそ3時間半後の午後7時ころで、「なぜ止まったのかわからなかった」と、保修室長の江口藤敏、後藤均は口をそろえて言っている。

当時の所長剣田裕史は東京本社に出張中だった。テレビ会議で発電所の緊急時対策本部とつなぎ、状況は把握していたが、非常用ディーゼルは長時間運転するものではないと知っていたから、「不安だった」と言っている。
1台だけとはいえ、原因不明の停止は不安をさらにかき立てた。
ほかの2台もいつ止まってもおかしくない状況であった。

現場では発電所次長の後藤均が港に行くと決心した。「自分が行くしかない」と思い、同行者を募ったら4、5人からすぐさま手が上がった。
取水口近くにある「海水ポンプエリア」を見たかった。
非常用ディーゼルを冷やすためポンプで水をくみ上げ建屋に送っている。これが被災した可能性がある。

すでに海岸付近は真っ暗だった。最初の第1班3人は取水口付近の様子を偵察した。
第2班の5人は近道を探し、ポンプエリアに最も近い場所で金網フェンスを1.5mほど切り開きポンプエリアに下りた。

経理や総務など事務方を率いる当時の総務室長の柳原寛司は軽油の心配をしていた。
所内には670klの軽油タンクがあり、非常用ディーゼルに軽油を供給している。
この軽油が「生命線だ」と考えていた。
「上からの指示もあり軽油の調達を急いだ」。
東電の関係会社を通じて首都圏でタンクローリーと軽油を確保し、茨城県警に依頼して常磐道をパトカーで先導してもらい、03月13日に発電所に到着した。

また発電所で働く約200人の食料や仮設トイレの調達にも事務方が奔走した。

ポンプエリアの作業を指揮する発電所次長の後藤均にとっては可搬型の発電機を動かすガソリンが気になった。所内のフォークリフトなどから抜いてくることもしてみたが、量は限られる。
そこで北側の水抜きを後回しにして南側に部隊を移動させた。
南側はポンプが稼働中。
その軸受けの摩擦熱をとるシール水が排水できず床に少しずつたまっていくが、危急の事態ではなさそうであった。しかし時間をおいて水抜き作業を心がけた。

日本原電は茨城県が2010年に津波想定を見直したのを受け、海水ポンプエリアの壁を高くする工事を進めていた。
4.9mを6.1mにあげる工事がほぼ完了していた。唯一、北側区画で電源ケーブルが壁を貫通する穴を止水する工事が残っていた。

津波の高さは5.4m。この穴から海水が浸入したのだが、このときはだれも事情を知らない。
向こうで起きたことがこちらでも起きないとは限らないと慎重に判断si、手中にある人員や機材を生き残ったポンプの維持に集中させた。

念のためという点では、緊急時マニュアル(手順書)にもない作業もやった。
免震棟の屋上には空冷のガスタービン発電機が置いてあった。
免震棟はまだ完工しておらず建屋内は空っぽだが、発電機は動かせる。この電気を原子炉建屋に持ってくるため配線をつなぎ替えた。
原子炉は非常用ディーゼル2台に加え、もう一つ電源を得た。
この電気で冷却水のやりくりに余裕を持たせ長期戦にも備えることができた。

原子炉が冷温停止に至るのは15日午前0時。地震から4日以上たつ。
実は12日夜には炉内温度をセ氏116度で安定させるのに成功し「いつでも100度以下の冷温停止まで持ち込める状態だった」と、当時からの竈正夫副所長は言う。
ただそのためには原子炉に水を注ぐ配管の系統を切り替えねばならない。

切り替えのトラブルはありえないと思われたが、万が一ということも現場は考えた。
「福島第1の危機を知っていた。
いま東海で何か起こしてはいけない」と保修室長の江口藤敏は思っていた。

「早く冷温停止にと言う本社と意見が分かれた」と竈正夫副所長入っている。テレビ会議での繰り返しの議論の末、東電から送電線1系統が早期に回復するとの連絡もあり、外部電源の確保を待って冷温停止する方針を決めた。

所長剣田裕史には悔いが残ることがある。この判断を下した時、「なぜ私たちがそう判断したのかを地元自治体やメディアに説明すべきだった。」後から説明したが、冷温停止が長引いたことから「福島事故すれすれの危機だった」との評価が広がった。

現在、東海第2は再稼働を目指し、原子力規制委員会が新規制基準の適合性審査を進めている。津波想定を再評価、海抜17.2メートルまで遡上すると想定して20メートルの高さの壁を築く計画だ。また原子炉建屋の中央制御室の上階に蓄電池をそろえ、スイッチ一つで制御盤やベント弁など最低限必要な機器に電気を送れるシステムをつくった。
すべての非常用ディーゼルや電源盤を失っても原子炉の冷却を継続できるようにしてある。

剣田裕史常務は普段から「所長の顔色を見て指示待ちになるのではなく自分の頭で考えろ」と所員を指導していたという。

また他の電力会社にはない日本原電独自の制度として「直営チーム」がある。ポンプなどの機械の分解・点検を協力企業の人たちの力を借りず社員だけでできるよう、訓練している。

女川原発も津波に襲われている。
女川原発は、どう切り抜けたのか?

女川原子力発電所(Onagawa Nuclear Power Plant)のGoogle Earthポインター情報
38°24'4.00"N,141°29'59.00"E
または、
38.401111, 141.499722

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