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2016年01月12日

不眠症を慢性化させる「3つのP」

健康

日経ナショナル ジオグラフィック社は、心配事で眠れない、大きな地震があって不安で眠れぬ夜を過ごした、などの経験は誰しも持っている。ただし、このような急性ストレスによる不眠は数日から長くて2週間ほどで改善する。

睡眠機能には大きなレジリアンス(回復力、復元力)がある。
ところが、一部の人ではある理由で不眠が長引いてしまうことがある。そして一度こじらせるとなかなか治らないのが不眠のやっかいな点である。ある理由というのが今回のテーマの「3つのP」であると報告した。

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第一のPは「Predisposing factor(素因)」のPである。
神経質、心配性などのパーソナリティ、ストレスに対する脆弱性、加齢、性差や女性に不眠が多いホルモンなど不眠症の罹りやすさに関わる体質的な素因がまず基盤にある。
たとえば、慢性不眠症の患者は若い頃から「枕が変わると眠りにくい」などの不眠体験を持っていることが多い。

しかし、1つ目のPだけでは不眠症は発症しない。
第二のP「Precipitating factor(増悪因子)」が加わって初めて発症に至る。Precipitatingを日本語にすると増悪、悪化などだが、元々素因として持っていた不眠傾向を悪化させて不眠症に至らせる。
当然ながら第一のP(素因)が強いほど、軽いストレスでも不眠症に罹りやすくなる。

この増悪因子がいわゆる「不眠の原因」と呼ばれるもので、人によって内容はさまざまである。不眠症患者の数だけ因子があり、しかも1つだけとは限らない。
心配事、痛み、痒み、頻尿、うつ病などの病気、薬剤の副作用、アルコールなどが典型だが、先にも紹介したように新しい診断基準では増悪因子の種類は特に問わないことになった。

この2つめのPまでは多くの人が経験する。
これらに加えて3つめのP「Perpetuating factor(遷延因子)」が登場すると事態はややこしくなる。

遷延因子とは不眠からの回復力(レジリアンス)を妨げ、睡眠の質を変え、心身の機能異常をもたらし、不眠症を治りにくくさせる。不眠治療に抵抗するラスボスのような存在なのである。遷延因子にもいろいろあるが、代表的なものは「不眠を悪化させる睡眠習慣」であり、その結果生じる「眠りを妨げる生理的変化」である。

「不眠を悪化させる睡眠習慣」とはやたらと早い時間帯から寝ようとしたり、ベッドの中で眠れずに悶々と苦しい時間を過ごしたり、長い昼寝をしてしまったりなどの就床習慣のことで、1つ1つが不眠を悪化させる原因となる。
慢性不眠症で悩み始めると大部分の人がこのような睡眠習慣に陥ることが分かっている。
このような不適切な睡眠習慣や睡眠に関する誤った思い込み(8時間寝るべき、など)を修正する治療法は認知行動療法と呼ばれると報告している。

詳細は、日経ナショナル ジオグラフィック社のWebページを読むようにしてください。

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