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2015年12月03日

奈良の大仏、髪の量半分。

アート観光

朝日新聞デジタルは、奈良の東大寺にある大仏の毛髪(螺髪(らほつ)が、定説の「966個」ではなく、「492個」だったことがわかった。

1千年近く伝えられてきた説を、レーザー光を使った最新技術が覆した。東大寺が近く、ホームページで知らせると報告している。

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大仏の正式名は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」で、聖武天皇の命令で造られ、奈良時代の752年に完成した。
『華厳経』には、釈迦の身長を10倍することによって、無限大の宇宙を表現と説かれているので、当時の宇宙観を表現したことになる。

東大寺によると、平安時代に寺の歴史などを記した「東大寺要録本願章第一」には、「天平勝宝元年(749年)12月〜同3年6月、螺髪を966個つくった」とある。

しかし、今の大仏は江戸時代に修復された。
螺髪が最初は966個あったのか、修復で減ったのかなどは不明だという。
東大寺関係者には「見えている数から推測してもそんなにないのでは」という声もあったが、江戸、明治時代の文献にも「966個」とあり、ずっと定説とされてきた。

毎年、大仏さま お身拭いと言う行事で、120人程の僧侶や関係者が、早朝より二月堂の湯屋で身を清め、白装束に藁草履姿で大仏殿に集合、7時より撥遣作法が行われた後、全員でお経を唱え、年に一度の大仏さまの「お身拭い」を始めるが、誰もそれを数えていなかったと言うことの方が驚きである。

なぜ、数えなかったかと言えば、背後に光を表現した「光背(こうはい)」があって、数えられなかったという。

しかし、最近、修学旅行前に事前学習する子どもらから「螺髪の数はいくつですか」という質問が増え、今年から大仏殿に掲げられている日本数学検定協会の問題にも、「966個の螺髪を一つの円の中に収めた場合、円が最小となる時の面積は」とあり、正確な数を調べることにした。

そこで、以前、大仏の立体データを計測したことがあった東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センター (ITSセンター)の時空間メディア工学を専門分野とする大石岳史准教授の研究グループに依頼し、レーザー光を照射して跳ね返る時間を測ると、細部の形も位置も正確にわかる技術を使って、文化財を丸ごとスキャンした。わずかな隙間しかなくても複数箇所から照射することで立体データを取得できるため、大石岳史准教授の研究グループはアンコール王朝のバイヨン寺院(カンボジア)の「丸ごとスキャン」にも成功している。

この調査で、東大寺の大仏には483個の螺髪があり、9個分が欠けていたことが確認された。「新しい知見を得る役に立ててうれしい。『サイバー考古学』とでもいえる分野で、応用範囲は広いのではないか」と大石准教授は話している。

東大寺の橋村公英庶務執事は「大仏様や華厳経への興味が深まるきっかけになれば喜ばしい。いろいろ考えたが、966や492にどんな意味があるのか、現時点では思い浮かばない」と話していると報告した。

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