2015-10-14

健康促進と老化抑制の抗酸化サプリは、危険か!?

健康

AFPは2015年10月15日に、健康促進と老化の抑制に効果があるとされる抗酸化サプリメントが、2015年10月14日に発表された研究論文で、皮膚がんの中で最も死亡率が高い悪性黒色腫(メラノーマ)の転移を助ける恐れがあることが指摘されたと報告した。

今回の研究結果は、市販のビタミン剤や抗酸化作用のある薬剤が、腫瘍の数を増やし、その影響力を高めている可能性があるとする最近の複数の研究論文を裏付ける形となった。

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論文は、米国テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical center)のショーン・モリソン(Sean Morrison)らが共同で執筆した。

イギリス科学誌ネイチャー(Nature)に発表された今回の論文によると、マウスを使った実験は、抗酸化作用のあるNAC(N-アセチルシステイン)を注射したマウスの一部に、悪性黒色腫細胞の転移が、注射していないマウスに比べて2か月ほど早い個体が確認されたと言っている。

Oxidative stress inhibits distant metastasis by human melanoma cells

Elena Piskounova,
Michalis Agathocleous,
Malea M. Murphy,
Zeping Hu,
Sara E. Huddlestun,
Zhiyu Zhao, A. Marilyn Leitch,
Timothy M. Johnson,
Ralph J. DeBerardinis
Sean J. Morrison

AffiliationsContributionsCorresponding author
Nature (2015) doi:10.1038/nature15726
Received 25 December 2014 Accepted 17 September 2015 Published online 14 October 2015

研究チームによると、抗酸化物質には、転移するがん細胞を抑制する働きのある体内分子を攻撃する作用があり、これが結果的にがん細胞の転移を助けていると考えられると言っている。

今回の研究をめぐっては、まだ臨床研究の段階にはないが、研究チームは、がん患者は日々の栄養を抗酸化作用のあるサプリで補うべきではないとしている。

これまでに発表された論文の中には、ビタミンEを含む抗酸化作用物質に、がん性腫瘍の数を約3倍に増加させ、実験で用いたマウスが短期間で死んだとするスウェーデンの研究論文がある他、乳がんや前立腺がんでも同様の結果がみられたことを指摘するものが複数あると報告している。

もしかすると、臨床実験用のいろいろな癌のネズミが作れるかもしれない。

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