2015-09-16

イギリスの違法サッカー賭博は、毎日€10億が動く。

スポーツ犯罪と裁判

AFPは2015年09月17日に、スポーツの品位を守るための監視団体「ICSS(International Centre for Sport Security/スポーツ安全国際センター)」のセンター長が2015年09月16日に、AFPのインタビューに応じ、イングランド・プレミアリーグでは、毎試合10億ユーロもの賭け金が投じられ、しかもその大半が違法賭博だと明かしたと報告した。

カタールに拠点を置くICSSの責任者クリス・イートン(Chris Eaton)は、プレミアリーグでは対戦カードに関係なく、多額の賭け金が試合に投じられると語っている。

「プレミアリーグの試合では、各試合に最大で€10億が投じられる。賭博と無縁でいられる試合は存在しない。」

クリス・イートンの見積もりによれば、各試合に投じられる賭け金のうち、最大で80%が違法賭博によるものだという。また、多くの人は前半終了時と試合終了時の結果にベットするため、そこで「大金」が動きやすいとしている。

違法賭博はさまざまな国、あるいはスポーツ賭博が違法とされている国の特区内で行われている。しかし、こうした賭博がプレミアの試合結果に影響を与えていることを示唆している証拠はない。

今回のインタビューは、カタールのドーハ(Doha)で現在開催中の、国連の文化的機関ユネスコ(UNESCO/United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization/国際連合教育科学文化機関)とICSSの共同会合のかたわらで行われた。

スポーツにおける不正との戦いについては、2013年にベルリン(Berliln)で開催された別の会議で、いくつかの対策が世界121か国によって承認されており、今回の会合はその流れをくむものになると報告した。

今回行われた2日間の会合には、世界各国から約60人の専門家が参加し、八百長や競技内容の操作との戦いにおける進捗状況を確認している。

クリス・イートンは、八百長問題はスポーツの今後を脅かしかねないほど深刻だという見解を示しており、各国の政府に対して、法律の面から規制を強化するよう訴えている。

クリス・イートンは、「このままでは、スポーツは10年後に滅んでしまうかもしれない」

「各国の政府が力を合わせ、世界規模で足並みをそろえて介入し、試合結果の不正操作の問題に対処しなければ、今後もスポーツの信頼性に重大な悪影響が出続けるだろう。」

「政府は対策を取っていない。政府はいまだに、自浄作用がはたらくか、あるいは魔法のような解決策が見つかることを期待している」と警告している。

元警察官で、FIFA(Fédération Internationale de Football Association/国際サッカー連盟)の保安部を率いた経歴も持つクリス・イートンは、東欧のマフィア、アジアの賭博シンジケートを中心に展開される違法賭博市場の規模は、年間US$1兆5000億(約180兆円)に上ると試算している。

クリス・イートンによると、その大半がサッカー賭博で、ほかにクリケットやテニスも、違法賭博の世界では人気の競技だとしている。

さらにサッカーについては、クラブ間の親善試合を含めた国際親善試合、消化試合となった公式大会の予選、若年層の大会、そして下部リーグの試合という、大きく分けて4種類の試合で、八百長が行われやすいと語った。

クリス・イートンが主張するUS$1兆5000億は、試算としてはかなり控えめな部類に入るかもしれない。あるスポーツアナリストは今年、世界のスポーツ賭博市場は、年間US$3兆規模に達している可能性があると指摘していた。

クリス・イートンは、「違法賭博が根絶されず、守りがいっそう強固になっていることを考えると、状況は悪化しているといえる」と語った。

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