2015-04-08

原始惑星系円盤の外縁で複雑な有機物体を検出。

宇宙

AFPは2015年04月14日に、ESA(European Space Agency/欧州宇宙機関)は、おうし座分子雲の中にある455光年彼方の恒星で、生まれて100万年ほどのとても若い星であるWMC480の周囲を取り巻く原始惑星系円盤のイメージ図を公開した。

米国のハーバード・スミソニアン天体物理学センターのKarin Öbergらが、南米チリ北部にある巨大電波望遠鏡「ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array/アルマ)」で電波観測したところ、恒星からおよそ45億〜150億km離れた円盤外縁の外縁で、地球の海の水に匹敵する量の複雑な有機分子アセトニトリル(CH3CN)が検出された。

この外縁では彗星が形成されると考えられている。

アセトニトリルなど、シアン化物に含まれる炭素‐窒素結合(強く結びついた炭素と窒素)は、生命の材料であるアミノ酸の重要なパーツでもある。
原始惑星系円盤でこうした複雑な有機分子が見つかるのは初めてのことで、豊富な水と有機分子がそろう太陽系は珍しい存在ではないという新たな証拠になる。
また今回見つかった量の多さから、円盤の中で有機分子がとても速いペースで作り出されていることが考えられる。

このことは複雑な有機分子、そして生命に必要不可欠な諸条件が、普遍的に存在する可能性を示唆していると報告した。

The comet-like composition of a protoplanetary disk as revealed by complex cyanides

Karin I. Öberg,
Viviana V. Guzmán,
Kenji Furuya,
Chunhua Qi,
Yuri Aikawa,
Sean M. Andrews,
Ryan Loomis &
David J. Wilner

Nature 520, 198–201 (09 April 2015)
doi:10.1038/nature14276
Received 14 November 2014 Accepted 30 January 2015