2015-04-08

ちびほど、心臓病のリスクが高い。

美容と医学の科学

AFPは2015年04月09日に、背が低い人ほど、動脈血栓の生涯リスクが高くなるという研究論文が、2015年04月08日の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載されたと報告した。

身長と心臓病との間の長年知られていた関連性について、遺伝子分析で裏付けを得た形だと言っている。

Genetically Determined Height and Coronary Artery Disease
Christopher P. Nelson, Ph.D.,
Stephen E. Hamby, Ph.D.,
Danish Saleheen, M.B., B.S., Ph.D.,
Jemma C. Hopewell, Ph.D.,
Lingyao Zeng, M.Sc.,
Themistocles L. Assimes, M.D., Ph.D.,
Stavroula Kanoni, Ph.D.,
Christina Willenborg, Ph.D.,
Stephen Burgess, Ph.D.,
Phillipe Amouyel, M.D., Ph.D.,
Sonia Anand, F.R.C.P.C.,
Stefan Blankenberg, M.D.,
Bernhard O. Boehm, M.D.,
Robert J. Clarke, F.R.C.P.,
Rory Collins, F.R.C.P.E.,
George Dedoussis, Ph.D.,
Martin Farrall, F.R.C.Path.,
Paul W. Franks, Ph.D.,
Leif Groop, M.D., Ph.D.,
Alistair S. Hall, F.R.C.P.,
Anders Hamsten, M.D., Ph.D.,
Christian Hengstenberg, M.D.,
G. Kees Hovingh, M.D., Ph.D.,
Erik Ingelsson, M.D., Ph.D.,
Sekar Kathiresan, M.D.,
Frank Kee, M.D.,
Inke R. König, Ph.D.,
Jaspal Kooner, F.R.C.P.,
Terho Lehtimäki, M.D., Ph.D.,
Winifred März, Ph.D.,
Ruth McPherson, F.R.C.P.C.,
Andres Metspalu, M.D., Ph.D.,
Markku S. Nieminen, M.D.,
Christopher J. O'Donnell, M.D.,
Colin N.A. Palmer, Ph.D.,
Annette Peters, M.D.,
Markus Perola, M.D., Ph.D.,
Muredach P. Reilly, M.B., B.Ch.,
Samuli Ripatti, Ph.D.,
Robert Roberts, F.R.C.P.C.,
Veikko Salomaa, M.D., Ph.D.,
Svati H. Shah, M.D.,
Stefan Schreiber, M.D.,
Agneta Siegbahn, Ph.D.,
Unnur Thorsteinsdottir, Ph.D.,
Giovani Veronesi, Ph.D.,
Nicholas Wareham, M.B., B.S., Ph.D.,
Cristen J. Willer, Ph.D.,
Pierre A. Zalloua, Ph.D.,
Jeanette Erdmann, Ph.D.,
Panos Deloukas, Ph.D.,
Hugh Watkins, F.R.C.P.,
Heribert Schunkert, M.D.,
John Danesh, F.R.C.P.,
John R. Thompson, Ph.D., and
Nilesh J. Samani, F.R.C.P. for the CARDIoGRAM+C4D Consortium

April 8, 2015
DOI: 10.1056/NEJMoa1404881

常識的には、身長が高いほど、心臓病のリスクが上昇すると感じるが,振動のポンプは,身長に関係するのだろうか?

リスク上昇の主な原因が、貧困や栄養不足などの潜在的な外的影響(交絡)因子ではなく、身長の高低に影響するさまざまな遺伝子であることを示したのは、今回の研究が初めてであった。

イギリスのレスター大学(University of Leicester)で率いる研究チームは、冠状動脈性心臓病の患者とそうでない人の計20万人近くのデータを集積したデータベースで、180個の異なる遺伝子変異を調査した。動脈内にろう様物質(プラーク)が蓄積することに起因する冠状動脈性心臓病は、心臓発作を引き起こす恐れがあり、世界で最も多い早死の原因となっている。

研究チームは、身長約2.5インチ(6.35cm)の差で、冠状動脈性心臓病の発症リスクが約13.5%変化することを発見した。

論文の共同執筆者クリストファー・ネルソン(Christopher Nelson)は「身長を高くする遺伝子変異を多く持つほど、冠状動脈性心臓病の発症リスクは低くなる。逆に言うと、遺伝的に低身長であればあるほど、リスクは高くなるということだ」と説明している。クリストファー・ネルソンは、イギリス心臓財団(British Heart Foundation)から助成を受けているレスター大学の講師である。

身長と心臓病に関与する遺伝子の研究を重ねることは、将来の予防と治療の向上につながる可能性があると研究チームは期待している。

論文主執筆者で、レスター大学のサー・ニレッシュ・サマニ(Sir Nilesh Samani)教授(心臓病学)は「身長と冠状動脈性心臓病リスクとの間に反比例の関係が存在することは60年以上前から知られていた」と語っている。

「今回、遺伝学的アプローチを採用した」研究チームは「低身長と冠状動脈性病リスク上昇との関連性が主要な関係であり、交絡因子に起因するものではない。」ことを明らかにしたとサー・ニレッシュ・サマニ教授は話したと言っている。