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2015-01-31

イスラム過激派は、ネットの危険性から、 「ダークWeb」へ隠れ始めた。

戦争と平和

AFPは、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「IS(Islamic State/イスラム国家)」をはじめ、イスラム過激派は、プロパガンダや戦闘員採用などの目的でかなり積極的にインターネットを活用してきたが、このところ急速にネット上で鳴りを潜め始めている。専門家によると、自らに関する極めて重要な情報を各国の捜査当局がネット経由で収集していることにこれらの組織が気付いたためだと言っている。

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フランス司法警察で対テロ活動を担当するフィリップ・チャドリス(Philippe Chadrys)は今週、Facebookへの投稿のおかげで過激派戦闘員の地理的な位置を特定できる場合があると述べた。
ページを一般公開に設定している戦闘員さえいると言っている。

シリアに捜査員を派遣できない現状では、このようなネット上の情報は立件に必要な証拠を提供してくれるとフィリップ・チャドリスは言っている。例えば、シリアからフランスに帰国した28歳のフラビアン・モロー(Flavien Moreau)受刑者は、自分でネット上に投稿した情報のみを証拠として2014年11月に禁錮7年の有罪判決を受けた。

しかし、フィリップ・チャドリスによると、過激派のメンバーたちはFacebookなどに情報を掲載することによって自分に不利な情報を自ら提供していたことに気付き、傍受がずっと困難なインターネット電話サービスの「スカイプ(Skype)」や、「WhatsApp(ワッツアップ)」などのメッセージングサービスへの依存度を一層高めていると言っている。

イスラム国家は昨秋、構成員向けのガイドラインを出し、Twitter上に具体的な地名を記載しないこと、顔写真をぼかすこと、進行中の作戦の詳細に関する記述を控えるよう指示した。

フィリップ・チャドリスは「ダークウェブ(Dark Web)」の利用が増えていることにも言及した。
「テロリストたちは、電話やインターネットは便利だが危険なものだということを認識している。そのため捜査が一層難しくなっている」という。

イスラム国や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム武装勢力「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」などはネット上の活動の場を、暗号化ソフトや匿名化技術などを利用する「ダークウェブ」に移行させつつある。
フィリップ・チャドリスは「われわれが関心を向けている戦闘員たちはコンピューター関連の専門性を高めている。
暗号化ソフトやデータ削除の方法について熟知している」と語った。

この事態を受けて警察当局は作成やコンピューターの専門家の協力を仰ぐようになっているが、こうした問題にはきりがないため捜査の進捗が遅れる原因になっている。

米国のシンクタンク、ヘリテージ財団(Heritage Foundation)のヘレ・デール(Helle Dale)は、最近発表した報告書で、イスラム国家が実際に活動しているシリアなどの場所では捜査員など人間による情報収集がほとんど行われておらず、使用できる無人機の数にも限りがあることから、イスラム国家との闘いの鍵はインターネット上の監視活動だと主張するとともに、イスラム国家が、通信の暗号化、ネット上に姿を見せることの制限、送信したメッセージを速やかに削除するサービスの利用などを始めていると述べた。

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2014-08-24---イギリスのダーク・ネット・ディーラー『Stig』『Waitrose』と麻薬ブーム。

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