2014-01-15

古い大木の方がCO2を吸収していた。

AFPは2014年01月17日に、イギリスの科学雑誌ネイチャー(Nature)に掲載された記事によれば,大きな老木の方が、若く小さい樹木よりも大気中の二酸化炭素(CO2)を多く吸収していることが分かったとする研究が掲載されたと報告した。

Rate of tree carbon accumulation increases continuously with tree size
N. L. Stephenson,
A. J. Das,
R. Condit,
S. E. Russo,
P. J. Baker,
N. G. Beckman,
D. A. Coomes,
E. R. Lines,
W. K. Morris,
N. Rüger,
E. Álvarez,
C. Blundo,
S. Bunyavejchewin,
G. Chuyong,
S. J. Davies,
Á. Duque,
C. N. Ewango,
O. Flores,
J. F. Franklin,
H. R. Grau,
Z. Hao, M. E. Harmon,
S. P. Hubbell,
D. Kenfack,
Y. Lin et al.
AffiliationsContributionsCorresponding author
Nature (2014)
doi:10.1038/nature12914
Received 05 August 2013
Accepted 27 November 2013
Published online 15 January 2014

従来は、古く大きな樹木は、温室効果ガスであるCO2を比較的吸収しないと考えられてきたことが定説になっていたが、これを覆す結果となっている。

研究チームは、403種の樹木67万3046本のデータを分析した結果、大きく年老いた樹木のほうが成長が速く、より多くのCO2を吸収していることが判明した。対象となった樹木の分布は6大陸にまたがり、最高齢の木は樹齢80年だった。

「人間になぞらえれば、思春期を過ぎても成長が遅くなるどころか、むしろ加速し続けるようなものであった。中年で体重が500kgになり、退職時には1トンになっているような計算だ」と、米国地質調査所(US Geological Survey、USGS)のネイサン・スティーブンソン(Nathan Stephenson)はAFPの取材に語った。

樹木は大気中のCO2を吸収し、木の幹や枝、葉に蓄える。このことから森林は炭素吸収源とも呼ばれているが、気候変動に対する森林の影響の是非については現在も活発に議論されている。

ネイサン・スティーブンソンによれば、古い森林の方が若い森林よりもCO2を吸収することはすでに知られていたが、古い森林にはあらゆる大きさの樹木が含まれており、どの木の成長が早いか、言い換えれば、より多くのCO2を吸収する木はどれかについては明確に把握されていなかった。

しかし、今回の研究の結論として「大気中のCO2の削減については、大きな木のほうが良い」とネイサン・スティーブンソンは述べた。

調査において樹木の「大小」という言葉は、同じ樹木の種の中で相対的に表現した。例えば、セコイアオスギの場合では、幹の直径が3m未満は「大きい」とみなされなかったが、他の種では直径50cmを超えると「大きい」と判定される木もあったと言っている。