2011-09-12

中国の2011年8月金融統計。

新華社は経済参考報からの情報として2011年09月14日に、中国人民銀行(中国人民银行/中央銀行)のスポークスマンは、8月の広義のマネーサプライ(M2)が昨年同期比13.5%増加し、先月末に1.2ポイント、昨年末より6.2ポイント伸びが落ち込んだことについて、「今年に入ってからM2の増加幅は高位圏から平均水準へと戻り、マクロコントロールと穏健な金融政策の狙いに合致した。M2の増加幅は落ち込んだが、実際の金融環境と経済の安定した高成長はバランスがとれている」と説明したと報告した。

中国人民銀行は2011年09月12日、2011年08月の金融データを発表した。
このデータを基に「実際の金融環境と経済の安定した高成長はバランスがとれている」と評価するのは珍しいことで、同スポークスマンは同時に、中国の一部の価格上昇要素がある程度抑えられたものの、抜本的に解消できず、インフレは依然として高く、物価の安定が相変わらずマクロコントロールの主要課題だと繰り返し言明した。

さらに「流動性は全般的に適切で、銀行システムも正常的な範囲にある」といった言い回しで市場の引き締め緩和期待を退けた。
2011年08月にマクロデータが次々と発表されてから、市場では政策が引き締めから安定、ひいては緩和に転換すると予想されていた。

同スポークスマンは、マクロ管理を引き続き強化し、資産運用商品の規範的な誘導と管理を強化して、コントロールの有効性と持続性を高め、システマティックリスクを避けなければならないとも示した。

2011年09月11日発表されたデータによると、8月末は、狭義のマネーサプライ(M1)残高も伸びが減速した。

2011年08月末の人民元建て融資残高は52兆4400億元で昨年同期比16.4%増加し、前月末、昨年末よりそれぞれ0.2ポイント、2.2ポイント伸びが減速した。
2011年08月の人民元建て新規融資額は昨年同月比93億元多い5485億元だった。
2011年08月末の人民元建て預金残高は78兆6700億元で昨年同期比15.5%増加し、伸びは前月末に0.8ポイント、、昨年末よりより4.1ポイント低下した。
2011年08月の人民元建て新規預金は昨年同期比3736億元少ない6962億元だったと報告している。

今後の金融政策に関してエコノミストは、「インフレが下落基調を見せるまでは預金準備率の引き下げ、利下げなどの緩和策は時期尚早で、2009年と2010年の緩和策で政府は大きな教訓を受けた。」と指摘したと報告している。