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2017年02月27日

クラウド時代のビッグ・データを使った「がん治療」や「脊椎損傷治療」!?

健康未来美容と医学の科学食品教育研究調査

日本経済新聞 電子版は、京都大学や北海道大学など全国6大学の付属病院は、がん患者一人一人の遺伝情報をもとに最適な治療法を探る「個別化医療(Personalized Medicine/Individualized Medicine)」を2019年度にも始めると報告した。

先日、米国の大統領選で、ビッグ・データ処理をすることで、得票数が少なくても大統領になれることをトランプ大統領が証明し、いよいよビッグ・データ処理がビジネス以外でも生かされる時代が来たと思っていたら、今度は膨大な遺伝子情報を処理することで、一人ひとりの遺伝情報をもとに最適な治療法を探る「個別化医療」を提供できるように、生体の薬物応答性と遺伝子多型等の因果関係を明らかにするPGx(Pharmacogenomics/ゲノム薬理学)などで、新しい病気のデータ処理時代なったことを証明する。

PMC(Personalized Medicine Coalition)がまとめた報告書 [PMC, 2011]によれば、米国ではPGxの適切な利用によって、乳がんにおける化学療法の使用を34%減少させ、脳卒中の発症を年間17,000件予防し、大腸がんにおける医療費を年間US$6億以上節約するとされている。さらに、製薬企業におけるPGxの利用は、ゲノム情報等を用いた医薬品開発により個別化医療の実現を目指すものといえる。

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これはがん患者のように、ほぼ一人一人で治療法が違うと言われていたことに対処できるようになる。

日本人の2人に1人が一生のうちにがんを患うとされ、同じ薬でも効き目が違う患者が知られ始めた。がんの種類ごとに標準の薬などが決まる従来の治療法は見直しを迫られている。今回はあらゆる種類のがんを対象に全国規模でデータを集約し、海外で使う薬を含め幅広く治療法を考える試みとなる。

京都大学や北海道大学など先行して遺伝子解析に取り組む病院が協力してデータを蓄積する。岡山大学、千葉大学、佐賀大学、東京医科歯科大学の付属病院も参加する。日本医療研究開発機構が2018年度までに5億5千万円程度を支援する。

がんの治療は肺や胃といったがんができた臓器ごとに特定の薬を使うのが普通だが、がんの遺伝子が変化すると効かなくなる。
遺伝子の変化の仕方によっては、別のがんに使う薬が効くようになる場合がある。ただ、遺伝子の変化を調べて効きやすい薬を選ぶには、知識や経験が必要だった。

これまでも京都大学や北海道大学では、普通の薬が効かない患者でがんの遺伝子を調べ、治療薬や治療法を探していた。

実際に各大学の経験やひらめきが治療につながった例がある。たとえば京都大学病院では十二指腸がんの遺伝子の変化を調べて肺がん薬の効果が高そうだとわかり、新たに投与してがんの進行を止めた患者がいるという。

今後は、こうしたノウハウをデータベースを通じて各大学が共有する。遺伝子の変化に関する情報を手掛かりに、他のがんの治療や海外で使う薬などが治療の候補になるかどうかを洗い出す。

がんの種類別に特定の薬を使う従来の方法に加え、これまでにない組み合わせも選択肢に入る見込みがでてきている。

計画では、患者の希望に応じて遺伝子を解析し、2018年度までに開発するデータベースを参考に治療方針を決める。その後、一人ひとりに最適な治療法を提案し、主治医や患者の確認を経て治療に移る。標準の薬や治療法が効かない患者や、治療法が無いまれながんの患者が対象となる。

国立がん研究センターなどもがんの遺伝子の情報を蓄積してきたが、対象は肺や大腸のがんなどに限られ、新薬の開発計画への参加を促すのが目的だった。

高齢化社会によって、がんと向き合う必要が出てきたことを背景に、遺伝情報に基づくがんの個別化医療が国内外で注目を集めている。遺伝子の解析が低コストでできるようになった技術革新も追い風になる。

今やビッグ・データ処理技術は、あらゆる分野に浸透していくことだろう。

患者一人ひとりのがんの遺伝子を解析し、治療効果を含むデータを蓄積して診断の精度や治療の効果を高める取り組みは米国が先行している。10年ころから一部の大学病院が診断を始め、データの蓄積を続けている。

欧米人の治療成績は日本人にとっても参考になる。京都大学などの取り組みで日本人のデータがそろい、有効な治療法が見つかると、全国の病院に普及する可能性がある。

患者ごとにふさわしい薬を見極めれば、無駄な投薬を減らせる。がん免疫薬「オプジーボ」をはじめとする画期的な新薬も、患者全員に効くとは限らない。適正な使い方によって、医療費の増加を抑える効果も期待できる。

実は、私の兄も末期ガンと言われ、機能しなくなった臓器を透析などで補い、同時に遺伝子情報の解析で治療を始め、すでに10年近く、ガンと共存してきている。

これまで不可能であった脊椎損傷も未来が見え始めている。
この分野でもビッグ・データ処理技術が不可欠になることだろう。

ビッグ・データ処理技術の面白いところは、データ量が結果に直接影響することである。
まさに、クラウド時代の医学である。

患者への情報提供も急がれる。
情報不足で悲観して、死ぬ人が多すぎる。
治療可能になる直前で、諦めるのは恐ろしすぎる。

新薬や新治療法の開発と同時に、その現状と未来を正確に知らせることは、こう厚生労働省の責任であり、政府の仕事である。

とくに、その後の厳しいリハビリテーション技術の新規開発が必要である。

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